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「子どもの記憶力はなぜそこだけ発揮されるのか」子育て日記・その7

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「子どもの記憶力はなぜそこだけ発揮されるのか」子育て日記・その7

子どもの記憶力には偏りがあります。たぶん間違いありません。

先日のことです。夕食のあと、突然言われました。

「そういえばさ。」

嫌な予感がしました。

こういう始まり方は危険です。そして予感は当たりました。

「前に大きい公園行こうって言ったよね。」

言いました。たしか。

いつだったでしょう。記憶をたどります。春だった気もします。

いや、もっと前かもしれません。

すると続きました。

「桜が咲いてた時。」

覚えているらしい。こちらより詳しく。

「帰りにアイス食べた。」

そこまで覚えているのか。

さらに、

「その時、今度また来ようって言った。」

完全に記録されています。録音されていたのでしょうか。

こちらはそんな会話をしたことすら忘れています。

一方で。朝。

「ランドセル持った?」と聞くと、

「忘れてた。」

昨日も忘れていました。

なぜそちらは記録されないのでしょう。不思議です。

また別の日。

スーパーで見つけたお菓子を指して言いました。

「あれ前に買った。」「そうだっけ?」

「買ったよ。」「いつ?」

「雨の日。」

情報が少なすぎます。

しかし本人は確信しています。どうやら雨の日のお菓子データベースがあるようです。

さらに驚くのは、自分に都合のいいことほど覚えていることです。

「あの時、あと一個だけって言った。」覚えている。

「寝る前に絵本読むって言った。」覚えている。

「今度ねって言った。」覚えている。

こちらの発言だけ高性能録音機で保存されている気がします。

ある日など、「覚えてる?」と聞かれました。

「何を?」「覚えてないの?」

どうやら覚えていないこと自体が問題らしい。少し申し訳なくなりました。

その日の夜。本棚を整理していたら、昔読んでいた絵本が出てきました。

子どもはすぐに気づきました。

「あ、それ好きだったやつ。」

表紙を見ただけで思い出したようです。しばらくページをめくりながら笑っていました。

私は内容をほとんど覚えていませんでしたが。

もしかすると記憶は、残したものより、楽しかった方が残るのかもしれません。

いや、単にこちらの記憶力の問題かもしれませんが。

あなたは今でも覚えている子どもの頃の約束がありますか。

『へんてこ子育て日記』はこちら

住所

神奈川県横浜市

公開日:2026-07-23

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