「今日、何食べたい?」
聞いてみました。
「なんでもいい。」
おお。今日は楽です。
では、と。
「カレーにする?」「カレーはやだ。」
ん?
「じゃあ、うどん?」「うどんじゃない。」
なるほど。
「ハンバーグは?」「昨日食べた。」
そうでした。
「じゃあ何がいいの?」「なんでもいい。」
戻りました。話が最初の場所に戻っています。
もう一度いきます。
「お寿司?」「違う。」
「ラーメン?」「うーん。」
「オムライス?」「ちがーう。」
だんだんクイズになってきました。どうやら正解があるようです。
しかし出題者も正解を知らない可能性があります。
「じゃあ、本当に何がいいの?」
少し考えています。ようやく答えが出るのでしょうか。
「おいしいやつ。」
でしょうね。
別の日。
「今日どこ行きたい?」「どこでもいい。」
嫌な予感がします。
「公園は?」「いつも行ってる。」
「図書館?」「今日はいい。」
「買い物?」「やだ。」
やはり始まりました。
「じゃあ、どこ?」「どこでもいい。」
また戻りました。この会話、出口がありません。
結局その日は近所を歩いて、途中で見つけた公園に入りました。
「ここ来たかったんだよね。」
初耳です。でも楽しそうなので、もう何も言いません。
帰り道。
「今日どこが一番楽しかった?」
聞いてみました。
「コンビニ。」
公園ではありませんでした。ジュースを選んだ数分間が一位です。
こちらが一生懸命考えた予定とは何だったのでしょう。
そういえば自分も、
「何食べたい?」と聞かれて、
「なんでもいいよ。」と言うことがあります。
そして出てきた案に、
「それじゃないかな。」と言うこともあります。
……。
この話はここまでにしておきます。
あなたの「なんでもいい」は、本当になんでもいいですか?












