田名八幡宮(水郷田名)で例年1月6日に開催される豊凶を占う伝統行事「的祭(まとまち)」が、新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった。
2001年に市の無形民俗文化財に指定されている同祭事。今年は宮司や総代らで神事を縮小し執り行うが、満3歳から5歳の男児が弓矢を放って一年の実りを占う奉射は中止となった。
総代長を務める齋藤武さんは「行事が中止になることで、伝統が市民に忘れられてしまうのではないか心配だが、来年は開催したい」と前を見据えている。
寒中水泳も
相模川で開催されている元旦恒例の寒中水泳大会も新型コロナウイルス感染防止の観点から、人の密集を避けるため中止となった。
相模原市水泳協会が主催し1962年から行われている同行事。例年100人以上集まる参加者が相模川を50m泳いだ後、船上の的に向かって矢を投げ放ち、市民の無病息災と水難事故防止を祈る。
同協会の樋川芳雄理事長は「荒天でも毎年開催してきたが残念。終息した暁には必ず復活させたい」と話している。