公益財団法人日本補助犬協会=旭区矢指町=は現在、補助犬育成に必要な資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。新型コロナウイルスの影響で活動ができない中、8月末まで協力を呼び掛けている。
身体に不自由がある人の生活を手助けする役割を担う補助犬。同協会は盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類の補助犬を育成・認定できる日本で唯一の団体だ。これまでに盲導犬34頭、介助犬22頭、聴導犬45頭の合計101頭の補助犬を育成し、必要とする人々へ貸与してきた。
コロナで活動できず
同協会によると、1頭の補助犬を育成するために必要な費用は1年で約274万円といわれ、その費用の約9割は募金や寄付などで支えられているという。
しかし、今年度は新型コロナウイルスの影響で募金やイベントなどの活動ができずに寄付が集まりづらい状況が続き、収入が激減。そこで今後も育成を続けて1頭でも多くの補助犬を希望者に届けていくために、同協会のスタッフ一丸でCFを立ち上げ、7月1日から協力を募っている。
5頭の育成費用を
CFの目標額は5頭の補助犬育成費用として1370万円で、期間は8月31日(月)まで。現在貸与中の補助犬5頭が今年中に引退を迎えるため、引退する補助犬に代わって新たに5頭を貸与する必要があるためだ。8月6日時点で38%の約530万円が集まったが、目標には届いていない。
自らも介助犬と暮らす同協会の広報担当・安杖直人さんは「補助犬を必要とする方に届けるため、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます」と話している。CFの詳細は同協会ホームページに記載。問い合わせは同協会【電話】045・951・9221へ。