東京湾に浮かぶ無人島・猿島に「ゴミステーション」の設置 クラウドファンディングで市民参加を

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東京湾に浮かぶ無人島・猿島に「ゴミステーション」の設置 クラウドファンディングで市民参加を
横幅6m、高さ4mの「猿島エコステーション」(完成イメージ)

東京湾に浮かぶ無人島・猿島で、ごみの減量や資源リサイクルを楽しく学ぶためのエコステーション設置が進められている。

猿島航路を運航する(株)トライアングルほか11者の連携で、島内の自然環境保全と来島促進の両立を果たす「つづく みんなの猿島プロジェクト」の第一弾企画。デザイン性に富んだゴミ捨て場を建設し、資源とゴミの分別意識を高められるような場をつくり出す。建設費の一部をインターネット上で募るクラウドファンディング(CF)を活用、市民参加の機運を高める。

猿島のごみ問題

釣りやバーベキュー、海水浴など年間約23万人(2019年実績)の来島がある猿島で、ゴミ問題は大きな悩みの種。

90リットルのゴミ袋で年間5000袋を超えるゴミが排出されているが、島内に処理施設がないため、船で対岸まで運搬している事情がある。加えて、島内に置かれているゴミ捨て場では、独自の分別ルールを定めて「燃せる」「不燃」「缶・ビン・ペットボトル」に分けて回収を行っているが、必ずしも徹底されていないのが実情という。

「猿島エコステーション」

今回設置を目指している「猿島エコステーション」は、これまでの3分別から6分別化。デザイン性を高めることで注目を集め、ごみ問題に対する意識や関心を高める。

何気ない小さな行動が環境配慮に繋がっていることなどを伝える仕掛けも凝らす。これにより、排出されたゴミ処理の人的労力を省力化し、管理コストの削減など運営面の向上にもつなげる狙い。

食べ残しや調理くずを肥料として再利用するフードループの実現やアルミ缶をリサイクルして新しい船をつくる壮大な計画も描いており、猿島を”環境ショールーム”として機能させていく考え。「SDGsを学べる場所」として新しいコンテンツを造成し、教育旅行などの誘致を広げる。

クラウドファンディングで協力を

CFは「キャンプファイヤー」のサイトを活用して、建設費総額約600万円のうち、300万円を7月上旬まで募集する。3千円から支援でき、プロジェクトに参加している三浦学苑高校の生徒が書いたサンクスレターなどが贈呈される。支援金額によっては船の1時間チャーターなども用意。エコステーションは7月の完成に向けて建設工事を進める。

住所

神奈川県横須賀市猿島

公開日:2021-05-10

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