「楽しい子育て講座 前向き子育て」が6月25日、秦野市保健福祉センターで開催され、幼い子どもを育てる母親や保育士など約10人が参加しました。主催は秦野市こども家庭支援課。
様々な講師を招き、定期的に開催されている同講座。今回はオーストラリアで開発された親向けの子育て支援「前向き子育てプログラム(トリプルP)」をもとに、子どもの成長を促す声かけや親子のコミュニケーション法などについて実践を加えながら説明されました。
講師を務めたのは、トリプルP認定ファシリテーターの松岡かおりさん。幼児教室や企業での子育てセミナーの講師経験など、幅広く活躍しています。
親も子も「良いところを」
まず子どもに前向きな言葉をかけるためには「自分の良いところを確立することが重要」と松岡さん。参加者は2人1組になって自分の良いところについて話し合いました。また、子どもとの時間は「長さではなく質」が大切だといい、松岡さんは「45度の法則」について説明。子どもから話しかけてきた時がチャンスで、家事など作業中でも一旦手を止め45度体を向けて対応することで、子どもは安心して受け止めてもらえたと感じ満足すると話しました。これも参加者は実際に体験。「安心度が全然違う」と感心していました。
また褒めるときには、「けんかしなくて偉かったね」ではなく「仲良くできて偉かったね」といった前向き表現にすることや、具体的に伝えること、愛情表現はハグやハイタッチなど体が触れ合う方法をとることなども指導。皆メモをとったり、頷いたりと真剣に聞いていました。
講座を終え参加者は「下の子が生まれて、上の子を褒めることが少なくなっていた。体に触って褒めてあげようと思った」「子どもに呼ばれたときの体の向き、今日から試したい」などと気づきや学びが得られたと感想を話していました。
秦野市こども家庭支援課によると、次の子育て講座は11月19日に予定しているそうです。