園児から小学生の“多摩っ子”たちが集まる「多摩ハンドボールクラブ」。一般的にマイナー競技と言われるハンドボールに夢中になっている。どこに魅力が。その理由を探るべく練習拠点となっている多摩市立総合体育館を訪れました。
「こっちへ、こっちへ」「ナイスシュート」――。そんな声が広がる体育館。
- 「走る」「跳ぶ」「投げる」――。子どもたちは身体をフル回転させ、コートを駆け巡ることに夢中だ。
試合形式の練習に取り組む子がいる一方で、クラブの宮嶋良考代表がボクシング型のフィットネスを児童たちに教える姿も。みんな汗をいっぱいかきながら、笑顔、笑顔、笑顔。
- 「うちは『楽しく』がモットーなんです。チームの強さよりも大切なことと考えています」と宮嶋さんも笑顔。「パスが通ったり、ジャンプシュートでゴールを決められた時はやっぱり楽しい」とメンバーのひとりは話す。
がんばることは楽しい?
とにかく子どもたちは楽しそうに動き回る。「体力あるなぁー」が第一印象。宮嶋さんによると、子どもたちは日々、ボールを追ううちに自然と体力を向上させていくという。宮嶋さんは「ハンドボールは才能に関係なく、やればやるほど力が伸びる競技。がんばることは苦しいことではなく、楽しいことと学ぶ機会になると思います」と子どもたちを見つめる。
一方で、様々な学校の子どもが集まるクラブと聞いていたものの、チームワークも良い。阿吽の呼吸でパスが通る。体力同様、練習を重ねていくうちに自然と相手を思いやる気持ちが芽生え、チームの輪が向上していくという。
- 宮嶋さんは「クラブの活動を通して、規律や仲間の大切さを学んでもらいたいと考えています。コミュニケーション能力を高めてチームを卒業していってもらえればと思います」と話されていました。
メンバーを募集中
そんな多摩ハンドボールクラブでは随時、メンバーを募集しているそう。対象は園児から小学生(共に男女)で、練習は土日開催。毎月のように「体験会」を実施しているそうで、申し込みや問い合わせは同クラブtamahandball.club@gmail.comまで連絡を。