2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなみ、中原図書館では2月20日(日)まで「鎌倉時代」をテーマにした特集が行われている。
職員の一押しは児童書『歴史ごはん』
鎌倉時代について書かれた本や、同時代の人物を題材にした小説などを集めた。美術書や郷土資料も含め約130冊が並べられている。職員一押しの児童書『歴史ごはん』は、鎌倉時代の武士の食事メニューが写真入りで紹介されていて、レシピを見ながら親子で楽しめる内容。また、平清盛、源義経などの人物関連の本は、今後のドラマの展開に応じて入れ替えていく予定という。
資料で知る幕府と川崎の関係
鎌倉幕府と川崎との関わりをうかがえる資料もある。例えば、多摩丘陵に並ぶ山城を支配していた稲毛三郎重成は、源頼朝の妻・政子の妹を妻にし、頼朝と義兄弟の関係にあったという。稲毛氏がどこを本拠に暮らしていたかは諸説あるが、小沢城か桝形城、または下小田中の殿屋敷であったと推測されている。
また、川崎市内には武将のもとにはせ参じる鎌倉道だったと伝えられている道が各所にあるという。
担当者は「100年以上続いた鎌倉時代は歴史が長く、登場人物も多くてわかりづらいと感じる方も多い。今回の特集が理解する助けとなり、少しでも興味を持ってもらえたら」と話す。
問合せは同館【電話】044・722・4932。