2022年1月始まったNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をご覧になっているだろうか。いよいよ頼朝が挙兵。ますます目が離せない展開になってきた。
さて、タウンニュース宮前区版では、2022年2月4日号で「土橋跡」を中心に、頼朝が奥州遠征の際に残したとされる区内にある鎌倉古道の伝説をトップ記事で扱った。
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今回は読者から質問が多かった「茶筅松跡」と「鞍掛松跡」について追う。さっそく『宮前区歴史ガイドまち歩き』を手に、その【12】「鎌倉街道〜区内に残る中世の道〜」に向かった。
「茶せん松跡」
茶せん松跡は、鷺沼駅から宮前区役所方面に向かうバス通り沿い、カッパーク鷺沼入口交差点と宮崎配水塔下交差点の間にある。「新編武蔵風土記稿」によると、頼朝がこの地で松の葉を茶せんの代わりに使い、その葉を棄てたところ根が付き大木になったと記されているが、現在は住宅街となっていた。
「鞍掛松跡」
一方、鞍掛松跡は、鷺沼北公園(梵天山)の近く。同じく頼朝が乗鞍を松の木に掛けたことに由来するそうで、根元が9尺(約2・7メートル)あったという。松の下には、八幡宮の祠が建てられていたと伝えられている。こちらもマンションが建つエリアに変貌を遂げていた。
せっかくなので東名川崎ICそばの「土橋跡」まで、8百年前にタイムスリップした気持ちで歩いた。皆さんもぜひ。