2050年の二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を進める川崎市。高津区内でも環境問題を考える企画が各方面で催されている。
川崎市地球温暖化防止活動推進センター
高津市民館内にある川崎市地球温暖化防止活動推進センター(【電話】044・813・1313/庄司佳子センター長)では現在、プラスチックの現状などがわかるパネル展を開催している。
海洋汚染や焼却時のCO2が気候変動などに影響を及ぼすとして、問題視されているプラスチック。庄司センター長は「プラスチックは便利なものだけど、使い捨て文化の象徴。分解されるのに400年かかるとも言われている。付き合い方を考えていかなければいけない」と訴える。
パネル展ではプラ製パッケージなどを削減する企業「グリーンフーズあつみ」や各支店にウォーターサーバーを導入する「川崎信用金庫」の取り組みを紹介している。
リサイクルの流れを
川崎市では、プラマークが記載されているプラスチック製容器包装の2020年の分別率は37・8%で、2025年には45%に引き上げたいとしている。
庄司センター長は「汚れたものをどこまで出していいか悩むこともあるけど、例えば歯磨き粉のチューブは使いきれば分別可能。リサイクルする流れをつくってほしい」と話した。
講演会や映画上映会も
パネル展は3月末まで。また、3月13日(日)には東京農工大学教授によるプラスチック問題に関する講演会、3月20日(日)には映画上映会「マイクロプラスチックストーリー・ぼくらが作る2050年」を予定。ともに2月下旬からセンターのウェブサイトで募集開始予定。
若者目線の「脱炭素」
高津区役所(【電話】044・861・3131)では3月14日(月)、地域デザイン会議「若者目線の脱炭素アクションを考えよう」をオンラインで開催。区内在住・在学・在勤の高校生から30歳までの若者を対象としたもので、事例紹介や意見交換を行う。申込みは区HPから(2/21締切)。