合同会社小田原かなごてファーム(小田原市成田)は、7号機目となる営農型太陽光発電所「開成あじさいの里ソーラーシェアリング」(開成町宮台)の売電を開始し6月13日、現地にて記者会見を行った。
完成した設備は、約1765平方メートルに200枚のパネルを設置。121kwの発電ができる。従来の「藤棚式」とは異なり「一本足構造」という新工法を取り入れたのが特徴。小山田大和代表によると、大幅に建設コストを削減できる。
発電された電力は、東京都の補助金制度を活用し、小売電気事業者であるグリーンピープルズパワー(株)を通じて都内の需要家へ供給。さらに、開成町と昨年7月に防災協定も締結しており、非常時には地元住民に対して無償で電力が提供される。小山田代表は「県産都消とも言える新たな電力供給モデルとなるほか、地域の災害時のレジリエンス強化にも貢献できる」と話す。
同ファームは8号機を同じ宮台に、来年1月の開始を目指し建設を進めている。