厚木市保健福祉センター4階にある厚木市権利擁護支援センターあゆさぽ。主に成年後見制度についての相談、利用促進、高齢者・障がい者の虐待に関する相談など、権利擁護の支援を行っています。
「成年後見制度」とは
まず、「成年後見制度」とは、認知症や障がいが原因でひとりで決めることに不安や心配のある人の財産管理や生活に必要な契約を、後見人等と呼ばれる人が支援する制度のことです。家庭裁判所が後見人等を選任する制度(法定後見制度)と、認知症等で判断能力が低下した時に備えて、判断能力のあるうちに、ご本人自ら選んだ人(任意後見人)に代わりにしてもらいたいことを契約であらかじめ決めておくことができる任意後見制度があります。
■あゆさぽの主な役割
その成年後見制度の周知や利用促進を行っているのが厚木市権利擁護支援センターあゆさぽです。あゆさぽには①広報、②相談、③利用促進、④後見人支援の主に4つの役割があります。
①広報
成年後見制度の普及や啓発、出前講座の実施など
②相談
成年後見制度に関する相談を受け、弁護士、司法書士などの専門職と連携による支援
③利用促進
家庭裁判所に制度の申立をする際の必要書類の準備支援、提出サポート
④後見人支援
親族等が後見人等に選ばれた際の相談や支援。また、市民後見人の育成、活動サポート
■成年後見相談
あゆさぽでは成年後見制度に関する相談を受け付けています。又、実際の貢献業務を行っている弁護士と司法書士による成年後見相談を無料で開催しています。※事前予約制
- 弁護士による成年後見相談:毎月第3木曜日 午後1時~2時(1人1時間)
- 司法書士による成年後見相談:毎月第2・3水曜日 午後1時~4時(1人1時間)
~あゆさぽに寄せられた相談例~
- 親が認知症になり、銀行で現金が引き出せなくなって困っている
- 年金が本人のために使われていない。親族間で金銭トラブルになっている
- 障害のある子どもがいるが、親である私が高齢となり管理できなくなった後、誰を頼ったらよいのかわからず心配だ
- 施設に入所させたいが、入所契約ができなくて解決策を教えてほしい
高齢社会、障がい者の地域生活への移行などを背景に、ますます厚木市権利擁護支援センターあゆさぽの役割は大きくなります。スタッフのみなさんは「困ったときは気軽にセンターにご相談下さい」と話してくれました。