【神奈川区】青木小3年1組 地元パン店と商品開発 反町駅前の店舗で販売

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【神奈川区】青木小3年1組 地元パン店と商品開発 反町駅前の店舗で販売
クラスで作った商品紹介のポップを渡す児童

 青木小学校3年1組の児童が地域のベーカリーショップとオリジナルのパンを作り、19日から同店で売り出した。総合的な学習の時間を使い、1年がかりで自分たちのアイデアが詰まったパンを商品化。児童や学習に協力した店舗の関係者は、店頭に並んだ力作で地域の人たちを笑顔にしようと意気込んでいる。

 児童らは昨年4月、総合的な学習の時間で1年間かけて取り組む内容について話し合い、地域の人たちと触れ合いながら形に残るものを作ろうと意見が一致。学校周辺の商店街などにベーカリーショップが多いことにヒントを得て、パン作りに挑戦することにした。

 取り組みには反町駅前の「デューカ・ディ・カマストラ」の谷村亘さんが協力。パン作りについて学習を進めた児童は昨年11月にそれぞれがパンに合う食材を考え、谷村さんやパン作りの経験がある保護者らのレクチャーで発酵やこねなどの工程を体験。自分だけのパンを焼き上げた。

 同店はパン作りの指導だけでなく、児童のアイデアを基にした新商品の製造販売も買って出た。同年12月に恒例の全校イベント「青フェス」で商品化するパンを決める選挙を行い、児童から人気だった「サツマイモ」、大人の投票が多かった「キャラメル」が食材に選ばれた。

 谷村さんが試作を重ねて完成した「安納芋とキャラメルの塩パン」は、甘みの強い安納芋のペーストをパン生地で包み、フレーク状にした手作りのキャラメルを表面にかけて焼いたもの。11日には谷村さんがパンをクラスに持ち込んで試食会を開催。児童らは「今まで食べたパンの中で一番おいしい」「サツマイモがすごく甘い」と絶賛し、谷村さんにこだわりやパンに合う飲み物などを質問しながら店に置く紹介ポップを作った。

表面にかけたャラメルのパリッとした食感とふんわりとした生地が売りだ

 クラスの最上まい子さんは「いつも何気なく食べているパンも、作るのはとても大変なんだと分かった」と1年間の活動を振り返り、舘昌宏君は「自分たちの考えたパンが実際にできてうれしい。食べた人たちに笑顔になってもらいたい」と声を弾ませた。

 19日からの3連休に販売した各日限定100個のパンは売れ行きも上々。谷村さんは「子どもたちがパンのことを本格的に学習していたので驚いた。斬新なアイデアは今後のパン作りの参考にしたいほど」と取り組みを振り返った。

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住所

神奈川県横浜市神奈川区松本町1-1-1 1F

公開日:2022-03-24

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