横須賀美術館企画展「良き時代のパリ、ポスター文化」ロートレックやミュシャなど113点【6月19日まで】

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 19世紀末から第1次世界大戦期のパリ。繁栄した華やかな時代を意味する言葉が「ベル・エポック(美しき良き時代)」。横須賀美術館(鴨居)で開かれている「開館15周年 華麗なるベル・エポック フランス・モダン・ポスター展」は、京都工芸繊維大学 美術工芸資料館のコレクションから113点を紹介する企画展だ。

G・ルンデュ《「ポール・ウィットマン公演」アンバッサドゥール座》1926年、京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

パリのモダン・ライフ

 当時のフランスは、普仏戦争やパリ・コミューンの混乱後、社会が安定していくと、ボン・マルシェ百貨店などの登場で消費文化が興隆。1900年にはパリで万国博覧会が開かれ、エッフェル塔の完成や地下鉄・自動車の技術発展等、人々の生活も大きく変わった。オペラや観劇のモダンライフ、数々の新しい文化芸術も花開いた時期。食料品や酒、たばこ、自転車などの商品を販売する「イメージ戦略」として重視されたのが宣伝広告のポスター。「絵で見せる」作品が数多く作られるようになった。

 この時代の「近代ポスターの父」と言われるのがジュール・シュレ。世界で最初に多色刷りの石版印刷ポスターを作成し、レイアウトや活字デザイン、配色など周囲への影響も大きく、今日のグラフィック・デザインの基礎を築いた。ポスターを芸術の域まで高めたのが、アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック。企画展では、創成期の中心人物である2人の作品を「近代ポスターの始まり」のコーナーで紹介する。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ディヴァン・ジャポネ》1892年 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

時代の息づかい

 同時期に発展したデザイン様式で自然の動植物をモチーフに装飾や曲線を多用した「アール・ヌーヴォー」、その後生まれた幾何学的なモチーフなどで表現される「アール・デコ」。ポスターにもその特徴が色濃く映し出されている。会場では、アルフォンス・ミュシャ、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン、里見宗次らの名作も並ぶ。

 当時、街じゅうに貼られたポスターやそこで描かれたスターたちがパリの街の一部として溶け込んだ様子を垣間見ることができる。

 企画展の会期は6月19日(日)まで。詳細は同館046-845-1211

開催日

2022年4月23日(土)~2022年6月19日(日)

住所

神奈川県横須賀市横須賀美術館

問い合わせ

横須賀美術館

電話

046-845-1211

046-845-1211

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公開日:2022-05-10

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