三浦一族の偉業を後世に伝える「道寸祭り」が5月29日(日)、3年ぶりに油壺荒井浜海岸で開かれる。今年で第45回目を数える。
コロナ禍で一昨年、昨年と中止になったが、感染対策を講じたうえで、市や観光協会などでつくる実行委員会によって挙行されることになった。平安末期から鎌倉、室町時代にかけて流行した「流鏑馬」「犬追物」と並ぶ日本三大古弓馬術の一つ「笠懸」=写真/市提供=を披露することで知られる。源頼朝が三崎を訪れた際、三浦義澄や和田義盛などが競い合うように砂浜を駆け抜ける馬上から的を狙い矢を射ったとされ、三浦一族の”お家芸”として長く伝えられてきた。第1回目の開催となった1979年から行われている。道寸は戦国初期の武将で時代は異なるが、北条早雲との壮絶な攻防の末に落城、油壺湾に朽ち落ちたとされる悲話があり、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響もあって三浦一族に改めて注目が集まっている。
午前11時〜三浦一族供養祭、11時20分〜詩吟・和太鼓演奏、12時15分〜笠懸(供養祭は雨天決行、その他は中止・内容変更の場合あり)。