世代を超えてジェンダー平等について考える地域活動に取り組む市民団体「ジェンクロス・カワサキ」(岡田恵利子代表)はジェンダーについて遊びながら視点を深められる「ジェンダーもやもや発見カード」を作成中だ。
もやもやの背景にはジェンダーが
日常的につい無意識にでる「もやもや」した行動や発言をカードの表に書き、裏にはその言葉について、改めて自問や新しい視点を投げかける言葉を記している。例えば「もう男女平等」というカードには「あなたの学校や会社のトップは男女どっちかな?」「家事時間が長いのは?」といった内容が書かれている。
より興味を引くように、もやもやの行動や発言を「ジェンダーもや虫」と定義し、カードの表に虫のイラストをあしらった。
8月20日、すくらむ21
8月20日(土)には川崎市男女共同参画センター・すくらむ21(高津区溝口)との合同企画で小学生とその保護者を対象にしたワークショップを同所で開催する。小学生にカードの表に架空の虫を描いてもらい、保護者からジェンダーについて「もやもや」を集め、カードを増やしていく。現状は4枚だが、数を集めてカルタのようなカード組にして完成させる。
11月、川崎自治会館
11月には川崎自治会館(中原区小杉町)で2回目のワークショップを開く予定。もやもやカードの中から3枚を選び、その言葉をもとに川柳を詠み、気付きの視点を広げるのだという。「川柳を詠むことで『ジェンダーもや虫』を退治してください」と岡田さん。
すくらむ21の荒川泰輝(たいき)さんは「みなさんの中にあるもやもやの背景にはジェンダーがあると気付くきっかけになってくれたら」とワークショップに期待を寄せる。