海老名駅直結の商業施設ビナウォークの東側に「海老名クリニックガーデン」がある。その2階に入る「えびな整形外科」の山田博之院長に「地域医療と整形外科」について話を聞いた。
記者 この医療モールに入ったきっかけは。
院長 私の父とクリニックガーデンを企画した地元企業の社長のお父上が旧知の仲で30年以上医師と薬剤師として連携していました。このビルは地域と縁が深い地元企業と医療機関、保育所、法律事務所が入居していて安心感があります。
記者 患者の傾向は。
院長 コロナ禍の影響もあり、従来のご高齢者に加え若い世代の患者さんが首・肩・腰の痛みを訴えて来院するケースが増えています。一方で運動部の小中高生は減少しています。学校生活の影響だと思いますがその分、オーバーユースは減っていると思います。
記者 痛みへのアプローチは。
院長 コロナ禍で日常の活動が減り、身体能力が低下していることもあり、複数の痛みに悩む患者さんが目立ちます。更年期や心理面から痛みを発する人もいますので、痛みの原因をしっかりと見つけてあげることが大切です。適切な治療に繋げられれば昔よりも解決できることが増えています。リハビリやよいお薬も見つかります。
記者 先生は患者さんの移動支援にも取り組まれています。
院長 市内の別の場所からここへ移転した2年前に車両を購入し、外部に運行を委託する移動支援に取り組みました。この医療モールとビナガーデンズパーチ(裏面参照)、公共施設などを結ぶ民間の『ガーデン号』の運行が昨年から始まりましたので、現在はその運行に協賛させて頂く形で患者様に利用していただいています。私も相乗りさせて頂きました。
記者 地域医療にとって大切なものとは。
院長 「安全」と「安心」の両立でしょうか。安全はもちろんですが、顔の見える安心感は大きな要素だと思います。