流動的状況、続く
高津区の町内会や自治会が主催する「夏祭り」や「盆踊り」「納涼祭」などについて、その開催判断が分かれている。長引くコロナ禍の影響で2021年、2020年と軒並み中止を余儀なくされているこうしたイベント。2022年は3年ぶりの実施を目指し準備を進めていた主催者も多かったが、ここ最近の「第7波」とみられる感染者急増を受け、中止の決断を下すケースも頻出。実施を決めた町内会や自治会では、7月23日(土)を皮切りに順次催しを行う予定となっているが、異口同音に「開催までに国が(行動規制の)措置を講じた場合は中止、または開催方法の変更を検討する」としており、依然流動的な状況が続いている。
「中止」が約7割
これまで夏祭りや盆踊り等を行ってきた地元の町内会や自治会のうち、2022年既に中止を決定したのは約7割にあたる29団体(本紙調べ・7月19日現在)。
7月23日「津田山町内会」
そんな厳しい状況下、実施に踏み切った「津田山町内会」(林久緒会長)では、7月23日(土)に「納涼の夕べ」を行う。
津田山公園を会場に17時から実施されるこの納涼祭。だがコロナ「第7波」の影響下、色々な感染防止策が講じられる。
具体的には入場者を班ごとに分け、それぞれ1時間ずつ総入れ替え。体調チェックを行うほか、会場での飲食を不可にするなど、出来る範囲で万全を期す方針。林会長は「国が何か措置を講じない限り、とにかく『やるんだ!』という意気込みですね」と決意を語る。
7月23日「子母口北町会」、7月29日・30日「千年新町町内会」
さらに7月は、同じく23日(土)に「子母口北町会」、29日(金)と30日(土)に「千年新町町内会」で盆踊りが予定されており、8月以降も催しの実施が各所で決定している。しかしいずれも「コロナの感染状況により中止や開催方法の変更もあり得る」としており、実施方針や開催内容などに変更が生じる可能性があるという。
こうした情報を取りまとめる区役所地域振興課(【電話】044・861・3144)は「まず近所の自治会、町内会に開催可否を確認してもらいたい」と話している。