区内107の町会・自治会が加入する「麻生区町会連合会」。そのひとつ「高石町会」(笠原勝浩会長)は8月、川崎市アートセンターでサマーフェスティバルを開催した。防災講座や上映会などの企画を親子で楽しみながら、会員同士の交流を深めた。
同町会(高石1丁目〜6丁目)は、百合ヶ丘駅と読売ランド前駅の間にあり、区内の中でも歴史が古く、現在は約2900世帯が加入する、市内でも有数の会員数を誇るマンモス町会だ。
「共助・共生・協力」をスローガンに、町会活動を行っており、防犯・防災・環境整備・交通安全に力を入れている。毎年、防災教室や「レッツ防災ピクニック」を実施し、直下型大地震が起こった際の注意個所を抽出してグーグルマップに展開した防災マップも作成。町会独自の公式LINEを導入し、身近な地域情報から防災情報を配信している。
毎年夏には、高石神社で最大イベントとなる夏祭りを開催。今年は、コロナ下で開催を見合わせ、代替イベントとして川崎市アートセンターで「サマーフェスティバル」を行った。短編アニメの上映会の後には、防災講座を実施。折紙飛行機大会、輪投げ、フリスビー投げといったお楽しみ企画だけでなく、防災用品の展示、簡易担架作りや紙食器作り体験などを親子で体験した。
笠原会長は「転入してきた方や若い世代の方が町会の活動に積極的に参加してくれた。日頃から少しでも防災に対する意識を高めていきたい」と話した。今後については「高齢者世帯が増えてきている。子どもを中心としたふれあいの場を作っていければ」と抱負を語った。