昨年12月に死去した堀ゆき子さん(小田原市飯田岡・享年71)の初めての絵画個展が11月2日(水)から6日(日)、ギャラリー碧(小田原市曽比323)で開催される。午前10時から午後5時(最終日3時)、入場無料。

生前の堀ゆき子さん
絵を愛し「70歳になったら個展をやりたい」と願いながら、4年前に倒れた夫の介護、そして自身の闘病により叶わなかった思いを、長女・知地貴美香さん、次女・堀弥生さん、三女・堀友美さんが一周忌を前に実現させた。
貴美香さんによると、ゆき子さんは子どもたちを絵画教室に通わせた。子どもたちが成長し教室を辞めた後、その道具を使って自身も絵を楽しんでいたという。
50歳を過ぎて、縁のあった画家・豊島シズ枝さんに師事。遺品の中にはその時のメモがあり、「今日、初めて絵を豊島先生に習う。うれしい!」と喜びが綴られていた。ゆき子さんはその後、西湘美術展、小田原市美術展、南足柄市美術展などで多数の入賞を果たしている。
ギャラリー碧は、豊島シズ枝さんの自宅兼アトリエを改装した建物で、ゆき子さんがいつも作品を描いていた場所だ。個展開催には同ギャラリーも協力。山崎成子代表は「堀さんがよくモチーフにした楽器の抽象的な作品などが並びます。ぜひご来場ください」と呼び掛けている。(問)【電話】090・1458・7377(貴美香さん)。