2022年、『まるで音楽フェスのようなオンライン採用説明会』が密かな話題となり、満員札止めの延べ1,000人が参加した小田原市の説明会。今年はどんな感じなの?と思い、市の職員課に連絡すると、今年もいろいろと企画が進行中とのことなので、まずは話を聞きに伺いました。
【コンテンツ】
◎ODAWARA CITY RECRUIT LIVE 2023
◎出入りも自由に…。今年もやっぱり10時間連続配信に挑戦!
◎番外編!Instagram、Twitterで情報発信中!!
◎とにかくまじめで楽しく!
◎「10時間連続」に「ペーパーレス」、デジタルがもたらした効率性
◎3月1日(水)午前9時から受け付け開始。
ODAWARA CITY RECRUIT LIVE 2023
迎えてくれたのは昨年のオンライン説明会の仕掛人の一人、久永さんと今年の担当者・鈴木さん。昨年のリアクションを聞いてみると「ちょっと振り切った見せ方と、自分たちで”全国自治体初!”と言い切った『10時間連続配信』という企画もあって好評でした。あ、説明会の中身はいたってマジメにやりましたので、実際の試験申込者は前回を上回る規模になりました」と満足げな久永さん。
▼昨年の記事はこちら
前回は、噂を聞いた県内自治体の採用担当者から当日のオンライン配信の様子を視察したいというリクエストも届いたそうですが、「当日の裏側はPCとカメラ、配線まみれの場所でバタバタしているだけでしたので、やんわりお断りしました(笑)」(久永さん)。
デジタル配信を活用したことで、これまでのリアルな説明会よりも時間を気にせず、時にリラックスしてもらえるような企画も盛り込みながら、「知ってもらいたい」多くの情報が提供できたそう。市の業務や待遇などを横断的に説明したり、他課の職員を大勢巻き込んだりと「大きな障害はありませんでしたが、やはり完走まで大変でした…」と久永さんは振り返りますが、当日の様子を見せてもらうと(↓)、いやいや、みなさん楽しんでいる様子しか伝わってきません(苦笑)
しんどさを超えて自分たちも楽しみながら、小田原市役所や小田原自体の魅力を伝えた説明会は参加者から好評だったこともあり、今回も『10時間連続配信』の継続が決まりました。
出入りも自由に…。今年もやっぱり10時間連続配信に挑戦!
今回も専用HPが完成していました!
昨年の好評価を受けての今回は…?、ということで話をしていただいたのが今年のオンライン説明会を担当する鈴木さん。今回の「夜空に輝くネオンサイン」というキービジュアルを用意した鈴木さんのイメージも「小田原市のことを、より多くの方に、より深く知ってもらいたい!」という熱い思い。そこからテーマを膨らませ、若者ならではの感覚でデザインが進められていきました。「前回はコロナの影響もあって、多くのイベントが中止になり寂しい思いをしていたので、せめてイメージだけでも…と思い、音楽フェスのようなデザインにしました。今回は徐々に活動がコロナ前に戻りつつある背景があったので、『希望の光』みたいなイメージを膨らませていきました」(鈴木さん)。
今回も庁内のさまざまな部課に協力を求め、若手~管理職まで幅広い層の職員(前回を上回る人数が出演予定!)に加え、新年度の内定者の方々も続々登場予定だそう。そして今回もチャットでリアルタイムの質疑応答を実施。「まじめに、そして楽しむ。イベントの要素や遊びだったり、それらを盛り込むこともちょっとした挑戦なんですが、それに反対しない環境が庁内にはあって。小田原市の組織としての風通しのよさも感じていただける説明会にしたいです」と笑顔を見せながらも意気込みを語る鈴木さん。
今年も各課の職員による業務の説明やプレゼンを軸に説明会は進みますが、随所に興味深いコンテンツも散見されます。採用試験の説明や小田原市が取り組むプロジェクトやデジタル施策の説明などに交じって、ゆるキャラの「梅丸」を登場させるなどイベント性にも注目。「時間内は出入りが自由ですので、興味あるコンテンツの時に入室していただければ」(久永さん)とのことですが、ちょっと面白そうな内容を硬軟おり交ぜてスケジュールに組み込むことで参加者を離れさせないような仕掛けも、さすが2回目の10時間配信企画です。
- 庁内各課のプレゼンや、給与・福利厚生に人材育成、採用試験の流れを丁寧に解説
- 参加者が気になることなど、直接チャットでのやり取りも可能
- 第1部:9:00~13:00、第2部:13:00~19:00(各回500人・申込先着順※両方参加OK)
- インスタ、ツイッターでも情報を公開中!
- 市HP「採用情報」にいろいろな案件が集約されています!
番外編!Instagram、Twitterで情報発信中!!
小田原市では職員採用の情報や、新卒職員の様子を紹介する「小田原市 職員採用」インスタグラム&ツイッターを展開中。インターンや1DAY仕事体験、セミナーといった情報発信から、新卒職員の研修や懇談会の様子なども公開しています。何気に山や海、観光といった小田原の魅力も伝わってくるSNSになっていました!
とにかくまじめで楽しく!
内容は当然まじめに、でも10時間連続で、楽しく賑やかに完走を目指す今回のイベント。鈴木さんも「小田原城址公園のパワースポットで『合格祈願』なんて面白そう」、「オリジナル野菜『ナ(いていで)ス』(※内定です)の栽培の様子も流したい」などなど、果たして本当に実現する企画はあるのか、そっちの方でも興味深い!
「10時間連続」に「ペーパーレス」、デジタルがもたらした効率性
これまでの希望者を集めての採用説明会は、限られた時間で駆け足で概要を説明、場合によっては質疑応答の時間を満足にとれなかったり…、といった発展性のない窮屈さがあったという久永さん。職員課が思っていた「もっと充実した説明会で市役所の魅力を伝えられないか?」という課題を解決してくれそうなのがオンライン配信。コロナ禍への対応策だったデジタル技術を巧みに利用し、これまでの課題を(時に面白く)クリアしているのが小田原市の採用説明会の面白いトコロ。
また申請関係の書類を廃止し、申し込みはオンラインのみで受け付ける予定だそう。1次面接もオンラインで進めるなど、より効率化も進めているのが小田原市の賢いところなのではないでしょうか。
3月1日(水)午前9時から受け付け開始。
まちづくりを楽しむ、プロ意識をもってまちづくりに関わる。実はどちらも「本気で」取り組むという姿勢なんですよね。「小田原市にはプロ意識をもって働く職員がたくさんいます。そんな職員の仕事ぶりや将来への思いをこの機会にぜひ触れて頂き、採用試験の受験を検討してほしいです」と久永さん。
今回もZoomアカウント上限の各回500人まで受け入れるので、近隣住民でなくとも参加してもらいたいイベントです(詳細はHPで)。