鷺沼公園で行われていた移動式バスケットゴールの実証実験について、川崎市は2月21日、設置期間を2023年10月末まで延長することを発表した。市は常設化に向け、施設の利用ルールや設備などの改善を図る考えだ。
バスケが人気に
市は公園などにおけるスポーツ施設整備に向け、株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースと鷺沼公園内に移動式のジュニア用バスケットゴール(高さ260センチ)を設置。2022年10月24日から2月28日まで市民に開放する実証実験を行ってきた。
市によると、川崎ブレイブサンダースや東京五輪日本代表の活躍により、バスケットボールが人気となり、市民からバスケゴールを望む声が多くなった。しかし、市内1200公園の内、バスケゴールがあるのは6公園のみ。これまで音や夜間利用などの課題があり、一部住民から理解を得られずバスケゴールを設置できなかった。そこで、いくつかの条件をクリアした鷺沼公園にバスケゴールが設置された。
114件中113件が賛成意見
設置後4カ月の利用者は約8千人。近隣住民からは「近くに子どもたちが遊ぶ場所が限られているので取り組みを応援する」「夏休み期間も実施すべき」「自宅にボールが飛んでくるのが不安」といった感想が聞かれた。ゴール近くに貼られた二次元コードからは「近くに子どもが気軽に練習できるところがないので設置を継続してほしい」など、114件中113件の賛成意見が寄せられた。
市は、常設化に向けて10月末までの延長を決定。友人と一緒にシュート練習をしていた持田想人さん(鷺沼小5年)は「バスケゴールができてから毎日のように来ている。ミニバスでの試合に出られるようになった。設置が延長されてうれしい」と喜んでいた。