2019年10月の台風19号で大きく損壊し、復旧が進められてきた西湘バイパス・西湘パーキングエリア(下り)の工事が完了し、4月29日(土)に再オープンする。工事では地盤のかさ上げや建物の配置を変更するなど、災害に強いパーキングに生まれ変わる。
西湘バイパスは19年の台風では高波などの影響で橋脚の基礎がえぐられた。下りの西湘PA(パーキングエリア)も防護壁を越えた高波がトイレなどの休憩施設を直撃したほか、歩道デッキや越波防止柵が破損するなど、大きな被害を受けていた。
管轄する中日本高速道路(株)(NEXCO中日本)は昨年2月から本格的な復旧工事を開始。これまで本線から緩やかに下って進入していた西湘PAについて、エリア全体の地盤を約2m高くした。
海岸に面した部分の波返し擁壁もPA全体の地盤を上げたことに伴い、約2mかさ上げ。これによりPA内への高波、津波の影響を軽減させる構造となった。
施設のレイアウトも見直され、トイレ棟などの建物はこれまでの海側から本線側(内陸側)に移動。今回の工事により、防災機能が以前より向上している。
キッチンカー出店も
これまであった軽食提供などはなくなり、リニューアル後は自動販売機のほか、土日祝日を中心に地元キッチンカーなどの出店を予定。29日から5月7日(日)は連日キッチンカーの営業を行うという。
NEXCO中日本の担当者は「復旧工事によって、これまでと比べてより安全に利用できる休憩施設となった。海が一望できる見晴らしスポットとしてもPAを楽しんでもらえたら」と話している。