湘南平塚を拠点に、革新的な音楽イベントの企画制作と楽曲の制作を手掛ける株式会社クリエイティブアーツ。その代表が世界各国で活躍する音楽プロデューサー・Yui岩崎こと岩崎裕一郎さんだ。
自身も歌手としてステージに立ちながら、幅広い楽器を演奏するマルチミュージシャンとしての顔を併せ持つ。そのユニークな半生と“音楽”にかける熱い想いを聞いた。
さらに、自身がプロデュース・演出、出演するコンサートも企画している。そんなコンサートは6月18日(日)に開催。詳しくは下部の最新イベント情報をチェック!
多才な音楽少年時代
平塚市で生まれ育った岩崎さん。オペラ歌手の母・岩崎由紀子さんの影響で、幼少期から音楽に親しむ。3歳からピアノを始め、バイオリンやトランペットなどの楽器も幅広く学んだ。湘南学園中学校入学時代にはコンピュータを使ったシンセサイザーおよびサンプラーでDTM(デスクトップユージック)制作に熱中。「フルオーケストラが1人で作れる、まるで“魔法の楽器”のようでした」と当時の感動を思い出す。
中学2年の時、世界初のフルカラーコンピュータを手にしたが、説明書はもちろん操作もすべて英語だったため、「使いこなすために独学で猛勉強しました」と苦笑する。高校1年で出場したDTMのコンテスト「AXIAミュージックオーディション’89」では特別賞を受賞。翌年のミュージックフェスでは最優秀歌唱賞を受賞するなど、高校生ながら早くも頭角を現していた。
“プロデュース”との出合い
岩崎さんは神奈川大学経営学部卒業後、かのポール・マッカートニーが音楽業界の次世代育成のために設立したイギリスのLIPA(Liverpool Institute for Performing Arts)音楽専攻コースに1期生として留学。そこで“音楽プロデュース”の奥深さに出合う。
「アーティストを養成するだけでなく、マネジメントや舞台デザインなどショービジネスが総合的に学べる世界唯一の大学LIPA。コミュニケーションがとても重要で、優秀な同期生とのコラボレーションから多くを学びました」と振り返る。学生たちはコンサートの企画、出演交渉から裏方の手配まですべて自分たちで行う。岩崎さんも各国のアーティストとコラボレートし、数々のステージを作り上げた。
卒業後もイギリス、フランス、フィリピンなど世界各国で音楽活動を行い、日本に帰国。その後はラジオ番組のテーマ曲やジングル、CM、BGMの制作に携わり、ラジオディレクターとしても腕をふるった。
また、LIPAでの経験を生かして、国内外のミュージシャンとのコラボレーションやスタジオミュージシャンとしても活動。作編曲家やサウンドエンジニアとしても活躍し、多くのアーティストのプロデュースも手掛けている。
外国語にも堪能で、英語をはじめフィリピン、スペイン、フランス語などもお手の物。2011年からはフィリピン共和国に渡り、音楽活動や文化事業にも積極的に取り組んだ。2017年にはフィリピン政府観光庁PRAから芸術・文化賞を受賞。「フィリピンは人間性も含めとてもフィーリングが合った国。国民全員が日々の生活の中で音楽を楽しんでいて、コロナ禍のため帰国するのが名残惜しかったです」と懐かしむ。
地元・平塚を文化の発信地に
湘南エリアのミュージシャンとの強いコネクションを持つだけでなく、国内外のアーティストとの幅広いネットワークも有するクリエイティブアーツ。音楽制作プロデュースだけでなく、コンサートの企画・制作も得意としている。
地元湘南でも、湘南ダンベル協会から依頼され、公式ソングの制作やひらしん平塚文化芸術ホール、平塚中央公民館でのコンサート事業なども行ってきた。
また、クリエイティブアーツでは音響PAや照明演出の機材に関しても自社で所有しているため、イベント司会やミュージシャンの派遣、音楽制作や舞台演出を含めたトータルプロデュースを行うことも可能とのこと。
湘南から発信される新しいサウンドを通じて、地域の文化芸術の振興や世界のエンタテイメント業界の発展を目指すクリエイティブアーツ。「夢は地元への恩返しに平塚でオーケストラを使った総合的な舞台芸術・オペラを公演する事。地元湘南エリアが文化的にも発展していく一助になれば」と展望を語った。
そんな岩崎さん率いるクリエイティブアーツの最新活動情報は下記より
直近のイベント活動
2023/6/18(日)15時開演 @ひらしん平塚文化芸術ホール
『心に残る名曲とともに2023〜懐かしい昭和・平成のあの歌この歌〜』
S席3,000円(1階席自由)
A席2,500円(2階席自由)
クラシックとジャズ、邦楽が共演する異色のコンサート。声楽界のレジェンド・岩崎由紀子さんとジャズ・邦楽など様々なジャンルの豪華ミュージシャンが出演。懐かしの昭和・平成の名曲を洗練された舞台演出で披露する。