マンホールのデザイン案も募集
登戸駅周辺を通る「津久井道」の歴史の面影を後世に残そうと登戸区画整理事務所は、沿道に設置するマンホールのデザイン案を募集している。併せて、マンホールの作製・設置に係る費用を、ネットを介して資金を集めるクラウドファンディング(CF)で募り、市民の地域への愛着を醸成したい考えだ。
津久井道は、津久井地方と江戸を結ぶ流通の道として、江戸時代には多くの商人や職人らの往来があり、とくに登戸周辺は「登戸宿」と呼ばれ、宿場町として活気に溢れた。その一方で道路・宅地整備や現在進行中の区画整理事業に伴い、かつての面影が薄れている。
そこで同事務所では、登戸で親しまれてきた文化資源を継承し、市民の地域への愛着を育む取り組みとして、沿道の既存マンホールを津久井道の歴史を感じさせるデザインに更新する企画を立ち上げた。今回そのデザイン案を公募、および投票で決定することとした。
ふるさと納税を通じて支援を
加えて、設置などに係る費用を、ふるさと納税を通じて寄付金という形で支援をする「ガバメントクラウドファンディング」という手法で募り、市民の事業参加を図る。
デザイン案は通常版とカラー版を募集。市内外から応募し、その中から各3作品を選定。最終的に多摩区民の投票で決める。設置は2024年3月頃を予定。市ホームページにある指定フォームか郵送で応募する。7月31日(月)必着。
CFは同じく市HP「あなたの支援でデザインマンホールがまちの歴史をつなぐ!」のプロジェクトページから申し込む。目標額は500万円。受付は9月30日(土)まで。同事務所では「まちおこしの一環として皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と話す。
詳細は同事務所【電話】044・933・8581。