【返礼品“わたしが作っています”】金井酒造店(かねいしゅぞうてん)とkomeama(こめあま)を訪ねて/秦野市ふるさと納税

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【返礼品“わたしが作っています”】金井酒造店(かねいしゅぞうてん)とkomeama(こめあま)を訪ねて/秦野市ふるさと納税
金井酒造店(左)とkomeama(右)

秦野市自慢のおいしい銘品、高い技術力を生かした製品、豊かな自然に育まれた特産品、ゆったり楽しめる素敵なサービス……そんな秦野市人気の「ふるさと納税」の返礼品を提供している人々の素顔を探りに現場を訪ねてきました。ここでは金井酒造店(かねいしゅぞうてん)とkomeama(こめあま)を紹介します。

※一時的にマスクをはずし、写真撮影を行っています。

<目次>

秦野唯一の蔵元。150年の歴史を持つ「金井酒造店」
秦野の水、お米のおいしさを発信する「komeama」

仕込みを行う金井酒造店の米山杜氏

丹沢山地と渋沢丘陵に囲まれた秦野市は、神奈川県唯一の盆地。その地下には地下水を貯めておく「天然の水がめ」があり、名水百選「秦野盆地湧水群」としても選定されています。

そんな名水の里・秦野で明治元年、酒造りを始めたのが佐野リキさんでした。佐野さんはまだ女性の社会進出が一般的でなかった明治期に、金井酒造店の初代経営者として、技術も知識もない中で酒造りへの最初の一歩を踏み出しました。

代表酒「白笹鼓」をはじめ、食と楽しむお酒を提供

代表酒「白笹鼓」シリーズ

「金井酒造店」が秦野唯一の蔵元(酒の製造元)として発展を遂げたのは三代目から。酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)の中でも兵庫「丹波杜氏」、新潟「越後杜氏」、岩手「南部杜氏」は日本三大杜氏として知られており、金井酒造店は越後杜氏の内山正さんを迎え、酒造りの技術と酒の味にこだわり、現在に至るまで150年の歴史を紡いできました

秦野市今泉にある「白笹稲荷神社(しらささいなりじんじゃ)」から名前をもらった「白笹鼓」は同蔵元の代表酒。「白笹鼓」のシリーズは、東京国税局酒類鑑評会や全国新酒鑑評会で入賞の実績もあります。現在では、白笹鼓だけでなく「銀笹」、「碧笹」など”笹シリーズ”を展開し、多くのファンに愛されています。

  • 取材メモ 金井酒造店のお酒の特徴は「食中酒」であるということ。秦野の地下水はミネラルが豊富で、その水で仕込んだお酒は旨味や味わいが強くなるそうです。食事と一緒に楽しむことができるお酒のため、「どんな食卓で飲むのか」など、シーンを考えながら開発に取り組んできました。

杜氏に受け継がれる伝統の技術と秦野名水で仕込む日本酒

蒸し上げた酒米

同蔵元の酒造りは、基礎となるお米から始まります。
酒米には、代表酒「白笹鼓」の原料となっている兵庫県の「山田錦」のほか、三代目に迎えた越後杜氏の影響を受けた新潟県の酒米「五百万石(ごひゃくまんごく)」を使用。そのほか、神奈川県産の「若水(わかみず)」などを使っているそうです。

厳選して仕入れたお米を精米し、洗い、蒸してから、作る酒の種類に合わせて適温になるまで冷やしていきます。

麹室で作る麹。酒造りで最も重要な作業です

次に、製麹室(せいきくしつ)と呼ばれる麹室(こうじむろ)で蒸した米と麹菌をまぜて麹を作っていきます。

酒造りを行う中で、最も重要で、最も難しいといわれるのが麹造りです。作業を行うのは、米山和利杜氏を中心とした蔵人5~6人。米山杜氏は内山杜氏の匠の技を受け継いでおり、地元秦野出身の方です。

  • 取材メモ 麹ができたら、小さなタンクの中で丁寧に作られた麹と水を混ぜ、およそ半月をかけて酵母を増やしていきます。こうして出来上がるのが、お酒の「酛(もと)」となる酒母(しゅぼ)です。

この酒母を仕込みタンクに入れ、掛け米と呼ばれる蒸し米と麹、水を数回にわけて足していき、櫂棒(かいぼう)という長い棒でかき混ぜながら発酵させていきます

酒の仕込みを行うタンクがずらりと並ぶ部屋

仕込んでから1ヶ月弱で「醪(もろみ)」が出来上がり、これを酒袋に入れて圧力をかけて漉すことで透明なお酒が出来上がります。この漉されたばかりのお酒が「生酒(きざけ)」と呼ばれるもの。その後、流通させるために「火入れ」作業を行い、酵母菌を失活させます。あとはお酒を瓶に詰め、検品しながら一枚一枚ラベルを手作業で付けたら完成!

こうして多くの工程を経て、長期にわたって安定した味で食卓に届けられるようになります。

”秦野”のブランドをいずれ世界へ

金井酒造店の外観

これまでは酒米を使ったお酒造りをしてきましたが、「お酒は世界へ繋がるコンテンツ」であると、地元や近隣の特産品などを使ったお酒造りにも着手。秦野産の梅を仕込んだ「ウメザケ」秦野産湘南ゴールドを使った和リキュール「湘南ゴールド」小田原産ライムの「カミカゼロック」なども販売しています。

  • 取材メモ 2023年からは「酒米プロジェクト」と題し、もっと秦野唯一の蔵元である金井酒造店のことを知ってもらおうと、秦野産にこだわった酒造りプロジェクトをスタート。秦野で育てた酒米「五百万石」を酒母に、秦野産の食米「はるみ」を加えた酒造りに新しく挑戦しています。

ラベルにも秦野らしさを

「秦野らしさ」を取り入れたのが、ふるさと納税の返礼品になっている「ヤマザケ 塔ノ岳・ヤビツ峠」。面白いのはそのネーミングとラベルです。

「ヤマザケ 塔ノ岳」は、秦野盆地を囲む表丹沢の中で最も標高が高い”塔ノ岳”の名前をつけています。表丹沢では希少な植物や野鳥に出会うこともでき、その中でも「オオルリ」がラベルに採用されました

一方、「ヤマザケ ヤビツ峠」は、ヒルクライムの聖地である”ヤビツ峠”の名前をつけています。ラベルには葉の上に密やかに生息する「ヤマビル」がデザインされており、そのユニークさから、話題にしやすいとお土産に買っていく方も多いとか。「親しみやすく、秦野らしさもあるラベルで意外と皆さんから愛されています」と話します。

  • 取材メモ もちろん、味は同蔵元自慢の逸品。「塔ノ岳」は純米吟醸酒で少しフルーティーさがあり、冷やして飲むとおいしいお酒です。「 ヤビツ峠」は本醸造酒で日本酒らしい味わい。食事と合わせると、より楽しんで飲むことができます。

150年という歴史を経てなお、「味に関してはまだまだ可能性がある」と話します。多種多様な食、そして人がいる現代だからこそ、伝統を守りつつ、次の世代に向けて新しいことに挑戦していくのが「金井酒造店」の創業当時からの変わらぬ姿勢です。

金井酒造店のふるさと納税返礼品

ヤマザケ 塔ノ岳・ヤビツ峠

  • 009-45ヤマザケ「塔ノ岳」「ヤビツ峠」2本セット 寄附金額:9,000円

ヤマザケ 塔ノ岳(純米吟醸)とヤマザケ ヤビツ峠(本醸造)の2本セット。塔ノ岳には「オオルリ」を、ヤビツ峠には「ヤマビル」をデザインし、憧れと親しみをこめたラベルの瓶に、金井酒造店自慢の日本酒を詰めています。

店舗情報/金井酒造店
神奈川県秦野市堀山下182-1 TEL 0463-88-7521
https://www.kaneishuzo.co.jp/

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komeamaの代表・山崎さん

秦野の水のおいしさは、「名水百選選抜総選挙おいしさが素晴しい名水部門」で全国1位になったことがあるほどのお墨付き。

まろやかな口あたりの秦野名水に惚れ込み、選び抜いたお米と米麹で加熱処理をしない「生」の米麹甘酒を作っているのがkomeama(こめあま)の代表・山崎綾乃さんです。

「日本の米文化を守りたい」…その思いが原点

お米を収穫する山崎さん

「私自身、体調不良をきっかけに市販の米麹甘酒を飲むようになりました。そのうち、もっと体にいいものを、と自分で作り始めて色々試しているうちに、今につながったという感じですね」
甘酒には酒粕を使ったものと米麹を使ったものの2種類があり、山崎さんがこだわったのは「米麹」の甘酒でした。

  • 取材メモ 山崎さんは以前、食品商品開発に携わり、米粉を使ったスイーツの立ち上げに関わっていました。その中で、お米の消費量が減っていること、日本の米農家が危機的な状況に陥っていることを知り、「何かしたい」と思うようになったそうです。

自分で米麹の甘酒を作るうちに、福島県の会津坂下にある企業が作る米麹を見つけ、その米麹で作る甘酒のおいしさにはまった山崎さん。加熱処理しているものだと熱に弱い麹菌は死活してしまうため、「身体の中に入った後のことを大切にしたくて、あえて火を入れない生の甘酒を作ることにしました」と話します。

せっかく体に良いものを作ったから、とアスリートなどに提供をはじめ、そのおいしさに口コミで広がっていきました。「お米を食べてほしい、という気持ちが強くて、とにかくイベントに出るようになって皆さんに広めてもらったという感じです」

2016年に独立し「komeama」をスタート

komeamaの外観。住宅街にあるかわいいお店です

2016年に「komeama」を立ち上げた山崎さん。秦野に引っ越し、店を構えたのは2021年5月でした。

  • 取材メモ それまで都内の工房で甘酒を作っていましたが、ずっと気になっていたのが「水」のこと。高性能の活水器を使っていたものの、お米と米麹、水から作るシンプルな甘酒だからこそ「より原材料にこだわりたい」と水のおいしい地域を探すように。そんな中、知り合いから教えてもらったのが「秦野市」でした。

「秦野ってどんなところかも知らなくて、まずは行ってみようと訪れました」。そこで見たのは街のすぐ近くに広がる雄大な丹沢の自然、きれいな空気、街の中心を流れる水無川の景色――…そんな秦野の風景にすぐに惹かれたそうです。

葛葉の泉。秦野市内外から多くの人が訪れる湧水スポット

秦野市内外から多くの人が水を汲みに来る「葛葉の泉」へ行き、湧水を口にした山崎さん。「もう、まろやかさが圧倒的に違いました!」と当時を振り返ります。そんなおいしい水を水道水として使っていることを確認し、「ここで甘酒を作ってみたい」と秦野に工房を構えることを決めました

カウンター内にはお客さんからもらったオーナメントが飾られています

komeamaをスタートしてから、今に至るまでこだわり続けていることは「どうしたらお米を楽しんでもらえるか」ということ。

山崎さんが甘酒づくりを始めた原点は、「お米の良さを伝えたい」という思い。そのポリシーから、フードロス対策にも積極的に取り組み、くず米という形の崩れたお米も甘酒に使っているのだとか。
「形の崩れたお米でも、農家の人が手塩にかけて育てたおいしいお米なので甘酒に使うにはちょうどいいんです」

お米を楽しんでもらう”アイデア”でもっと甘酒を楽しく

「どうしたらお米を楽しんでもらえるか」というポリシーは、フレーバー作りにも表れています。
同店が手掛けるのはプレーンだけでなく、季節の限定フレーバーも多数。これまでに農家とコラボし、マンゴーやイチゴ、ブドウ、栗、エスプレッソなどの限定フレーバーを販売してきました。炊いて食べる米だったら合わせないようなものも組み合わせているそうです。

また、米の産地に合わせて、同じ産地のものをブレンドすることも多いのだとか。「その一杯で、街が感じられるような味に」がコンセプトにあるそうです。「とにかく甘酒は色んなものと混ぜると新たな発見があるので、それをお客様にも味わってもらいたいですね」と話します。

  • 取材メモ 農家だけでなく、様々なジャンルともコラボをしている同店。その時に甘酒に使うお米はコラボパートナーにゆかりのあるお米を心掛けているのだとか。より「近い」原材料を使うことで、コラボパートナーも「この甘酒に使っているお米は地元のなんだよ」と嬉しそうに紹介してくれるそうです。「それがとても嬉しいし、コラボをする意味だと思っています

”秦野”の魅力を伝えるキッチンカー『メッセージカー』で全国へ

秦野産ヒノキ材を使ったカウンターが特徴のキッチンカー

2023年11月からは秦野を飛び出し、より「お米のおいしさ」「秦野の良さ」を知ってもらうため、キッチンカーをスタート。「komeama」の甘酒で使っているお米の地域へ実際に行き、「日本一おいしい秦野の水で作った甘酒を色んな所で味わってもらいたい」というのが始動のきっかけなのだとか。
キッチンカーにもこだわり、内装には秦野のヒノキを使用しています。

  • 取材メモ キッチンカーの内装は地元のコラム建設と共同で製作秦野産ヒノキ材は歌舞伎座の舞台などに使われていますが、「水のおいしさと同様に、他にはこんなすごいことがあまり知られていません」と山崎さん。

このキッチンカーを『メッセージカー』として、秦野の木と秦野の水をいろんな人に伝えることが山崎さんの願いだといいます。キッチンカーについては公式Instagramの「komeamadeau」を通して発信していくとか。

「ふるさと納税の返礼品にkomeamaの甘酒を選んでくれる方で、『一回来てみたかった』と秦野まで足を運んでくれる方も多いです。うちの甘酒をきっかけに、お水の美味しさと秦野の景色を体感してもらえたら嬉しいです」と話してくれました。

komeamaのふるさと納税返礼品

  • 009-32 komeamaの生甘酒(無添加・生米麹)プレーン250g×5個セット 寄附金額:9,000円

米麹から作られた生甘酒「プレーン」5個セット。冷凍でお届けします。アルコールは含まれていませんのでお子さまやアルコールが苦手な方でも安心して飲むことができます。

※この他にも寄附金に応じた返礼品があります。

店舗情報/komeama(合同会社andWAY)
神奈川県秦野市菩提192-8 TEL 0463-79-9753 営業時間 木・金曜日10:00~15:00
インスタ https://www.instagram.com/komeama/ WEB https://komenowa.net/

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住所

神奈川県秦野市

問い合わせ

秦野市財産管理課

電話

0463-82-5124

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公開日:2023-12-05

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