秦野市自慢のおいしい銘品、高い技術力を生かした製品、豊かな自然に育まれた特産品、ゆったり楽しめる素敵なサービス……そんな秦野市人気の「ふるさと納税」の返礼品を提供している人々の素顔を探りに現場を訪ねてきました。ここではファームビレッジ湘南とShune365(シュンサンロクゴ)を紹介します。
※一時的にマスクをはずし、写真撮影を行っています。
<目次>
◆湘南の風と太陽が育てたオリーブをふんだんに。ファームビレッジ湘南のオリーブオイル
◆秦野の工場で野菜が育つ?旬の野菜を毎日届けるShune365
湘南の風と太陽が育てたオリーブをふんだんに。ファームビレッジ湘南のオリーブオイル
今や日本人の食生活にも欠かせない重要なオイルの一つ、オリーブオイル。今回は、神奈川県西の農園でオリーブ栽培から搾油までを行い、国産オリーブを使った日本食にも合うオリーブオイルを作っている企業 ファームビレッジ湘南を紹介します。
神奈川県西の丘陵地に、突如現れる地中海のようなオリーブ園――。秦野市と中井町をまたがるこの農園は、ファームビレッジ湘南が所有する「中井オリーブ園」です。
ファームビレッジ湘南は2014年に1,500平方メートルほどの「中井オリーブ園」を開園し、ミッション、ピクアルを中心とした数種類の国産オリーブ作りを始めました。農園は徐々に規模を拡大し、現在は秦野市と中井町あわせて約9万平方メートルの面積に3,000本のオリーブの木が植えられています。さらに、平塚市・愛川町にも農園を所有し、国産オリーブの“湘南オリーブ”を育てています。
- 取材メモ オリーブは、ヨーロッパでは「生命の樹」と言われるほど生命力が強い植物。ファームビレッジ湘南はそのオリーブの持つ力に着目し、こだわりの国産オリーブを食卓へ届けようと同社はオリーブオイル作りに取り組んでいます。
湘南の風と太陽が育てた〝湘南オリーブ″
湘南オリーブのキャッチコピーは、“湘南の風と太陽が育てた湘南オリーブ”。
「海からの風と日照時間に恵まれた湘南・西湘エリアは、オリーブの栽培に適した場所なんですよ」そう話すのは、オリーブオイルソムリエの市川和代さんです。
- 取材メモ 市川さんは一般社団法人 日本オリーブオイルソムリエ協会が認定するオリーブオイルソムリエ。イタリアなどオリーブの本場にも足を運び、オリーブの特性やブレンドの知識を備えたプロフェッショナルです。
摘み取り作業は人の手で…収穫時期はソムリエが見極め
農園では、草刈りや収穫を人の手で行っています。取材に訪れた8月には、農園で草刈りの作業が行われていました。除草作業と一緒に、オリーブの生育状況を見るのも重要な仕事。オリーブの種類によって収穫時期も異なるそうで、市川さんが収穫時期や製品作りの監修をしているのだそう。収穫はオリーブの実を傷つけないよう、一つ一つ丁寧に行っています。
- 取材メモ 2017年に、オリーブの搾油機をイタリアから購入している同社。搾油も自社で行うことで、美味しさが詰まったフレッシュなオリーブオイル作りを目指しています。
「日本人の口にあうオリーブオイルを」
オレイン酸やポリフェノール、ビタミンA、Eを多く含み、健やかな肌を保つことはもちろん、動脈硬化予防にも良いと言われているオリーブオイル。食卓にこだわりのオリーブを届けようと、ファームビレッジ湘南では、研究を重ねてさまざまなオリーブオイルを販売しています。
「日本産のオリーブは他のオリーブとブレンドした方がその良さが生かせるんです」と市川さん。
辛味苦味が苦手な人におすすめな「湘南ブレンド耀」、後味に青リンゴの様な爽やかな甘味があり、バランスの良いオリーブオイル「湘南ブレンド蒼」、湘南産・スペイン産ブレンドオリーブオイル「アンダルシア」など、国産のオリーブを使って、日本人の口にも合うようにブレンドしています。
「ファームビレッジ湘南が作るオリーブオイルは洋食だけでなく、日本食にも合います。大山豆腐やそうめん・蕎麦にも合うので、仕上げにさっとかけてみてください」とおすすめの使い方を教えてくれました。オリーブオイルソムリエ直伝のオリーブオイル×日本食の調理方法はぜひ一度試したくなりますね!
ファームビレッジ湘南のふるさと納税返礼品
006-015 秦野市産とスペイン産のオリーブミックスオリーブオイル98g 寄附金額:6,000円
「ファームビレッジ湘南 秦野オリーブ園」でとれたオリーブに、スペインのアンダルシア地方で今年搾油のエキストラバージンオイルをブレンドしました。オリーブソムリエが配合した「日本食にも合う」オリーブオイルをぜひお楽しみください。
店舗情報/株式会社ファームビレッジ湘南
神奈川県平塚市万田2-11-21 TEL 0463-72-8862
https://www.farmvil-shonan.co.jp/
秦野の工場で野菜が育つ?旬の野菜を毎日届けるShune365
秦野市内に本社工場を置くエンジンバルブの企業・株式会社NITTAN(旧:日鍛バルブ株式会社)の子会社として、2015年に設立されたShune365。秦野市平沢の工業ビルの中で、LEDライトと秦野の水で野菜の工場栽培を行っています。
ブランド名は「旬の美味しい野菜を365日お届けする」という企業理念が由来。老舗旅館や高級ホテル、レストランなどに野菜を出荷しています。
秦野の名水を使って〝地域貢献″
Shune365は、親会社のNITTANの工場の一つが空いたことから、「この工場を使って、秦野のおいしい水を使って何か地域貢献ができないか」との考えから誕生しました。
社長には、NITTANで総務部安全環境グループサブリーダーを務めていた伊藤広生さんが就任。「家庭菜園しか経験がなかったので、最初はとまどいました」と当時を振り返ります。それでも、「車に乗らない人はいても、ご飯を食べない人はいない」との思いから、メンバーと協力して工場での野菜作りに取り組んできました。
工場野菜はこう育てる!
LEDライトを光源に、水を循環させて野菜を育てている工場野菜。気温は20度、湿度70%で光合成に必要な二酸化炭素の濃度を高めるなど環境を制御し、「植物の生育に最適な環境」を作っているそうです。そのため育ちも早く、露地栽培で60日ほどかかるベビーリーフなら20日、ハンサムレッドなら50日程度で育ちます。
「近未来的」にも思える工場での栽培ですが、実は手での作業がほとんど。栽培作業のサイクルは種まき→育苗・定植→収穫→洗浄・片付け→梱包・出荷ですが、種はピンセット一つずつ丁寧にまき、発芽後の棚への移動作業や収穫も人の手で手間暇かけて行っています。
- 取材メモ 植物工場製野菜は、季節を問わず必要な量を生産することができます。さらに、細菌が少なく、植物が育ちやすい環境で育成されているため成長スピードが早く、無農薬で鮮度が長持ちするといった利点もあります。
高級レストランや料亭に出荷
空調や環境整備にコストがかかる工場の野菜は、露地野菜に比べて値段も高額になるため、スーパーなどに卸すのは向かないのだとか。工場設立当初は出荷先に悩んだそうですが、季節に関わらず作物を届けられるという強みを生かし、高級レストランや料亭、ホテルに販路を開拓しました。普段シェフが使っている野菜が、ふるさと納税の返礼品として食べられるなんて楽しみですね!
「うちの工場は『多品種少量栽培』が特長なんです」と話す伊藤さん。Shune365では、30種類以上の野菜を栽培しており、近年は食べられる花「エティブルフラワー」の栽培にも挑戦しています。
- 取材メモ 工場で育てた秦野の花・ナデシコを使ったレシピの募集企画も行ったことがあるのだとか。たくさんのレシピが集まっていますね!!
夢は「秦野野菜ブランド」の確立
秦野名水野菜は、2016年には秦野市ならではの魅力ある商品やサービス、さらには観光資源などを認証する「はだのブランド」に選ばれています。丹沢を始めとした登山観光客が多い秦野市。「『秦野名水野菜』というブランドを確立して、山だけでなく、野菜を食べるために市街にも足を運んでもらえたら」と伊藤さんは話します。
普段スーパー等ではお目にかかれない、秦野の名水をたっぷり含んだ美味しい工場野菜をぜひ味わってみてください!
Shune365のふるさと納税返礼品
003-03 きれいな水で育てた 秦野名水野菜(50g入り×4パック) 寄附金額:3,000円
秦野の名水をたっぷり含んだサラダ用ミックスをお届けします。
※この他にも寄附金に応じた返礼品があります。
店舗情報/Shune365(株式会社秦和)
神奈川県秦野市平沢183-10 TEL 0463-82-1831
http://www.shune365.co.jp/