原中学校 生徒が思い伝える
原中学校(西田寛校長)の3年生たちが平和についての思いや学習内容を発表する「原中の語り部になろう展」が、長屋門公園の蔵ギャラリーで8月20日(日)まで開かれている。生徒たちが平和への思いをこめて書いた手紙や授業で作った新聞などが公開されている。
同校は平和教育に力を入れており、生徒は1年の頃から学習に取り組んでいる。今年度は3年生の修学旅行先を沖縄にし、授業で学んだことに触れ、理解を深める場にしていた。
今回の展示会は、同公園事務局が生徒たちの思いや学習内容を発表する機会を設けたいと提案。学校側も平和について感じたことを家族や後輩、地域に発表できる場所を設けたいと考えていたため実現した。
期間中は生徒たちが平和祈念公園や沖縄戦で使われたガマ(洞窟)を訪れて感じたことや、平和の尊さをこめて家族に送った手紙や、体験した沖縄の自然や文化、歴史についてまとめた修学旅行の新聞などが並ぶ。展示の飾りつけを手伝った杉崎秀斗さんは「戦争の記録に触れたことで、平和の大切さをより感じるようになった。その思いを多くの人に知ってもらいたい」と語った。
第3学年主任の福井陽子教諭は「この先の人生で平和に対する思いや、それを伝えていくことを思い出す経験になってくれれば」と話した。
沖縄らしさ演出
ギャラリーには修学旅行のスローガンが書かれた横断幕が飾られている。また、同校合唱部が神奈川ヴォーカルアンサンブルコンテストで銅賞を獲得した際に歌った「てぃんさぐぬ花」が流れており、沖縄の音楽をBGMに生徒の思いに触れられる。
開園時間など問い合わせは同公園【電話】045・364・7072へ。