6月、瀬谷の原を散策していると突然草地の奥の方から「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケシ、ケケシ」と大きな声が聞こえた。オオヨシキリの鳴き声である。
オオヨシキリは、夏鳥として九州以北の海岸や河口、休耕田などの広い葦原や草地に渡来、国内で繁殖する。体長18cmと雀より二回りほど大きく、体色は雌雄同色で上面はオリーブ褐色、白い眉斑(びはん)があるがあまり目立たない。下面は汚白色で、脇は淡い褐色をしている。口を開いて大きな声で囀ると、口の中の橙赤色が遠くからでもよく目立つ。
雄は葦の先端の目立つ所で囀り、縄張りを主張、夜も鳴き続けることがある。子育ては主に雌が行い、一夫多妻でもある。餌は、葦の間を素早く移動しながら昆虫やクモなどを捕らえる。草木の実も食べる。
古くから俳句にもよく詠まれ、”行々子”(ぎょうぎょうし)として夏の季語にもなっている。また、カッコウに托卵されることが良く知られており、親より何倍も大きな雛を育てる姿が写真やテレビ等で紹介されているのを見掛ける。
この夏、葦原の近くを通る機会があったら囀りが聞かれるかも。
瀬谷区およびその周辺地域の自然環境をよりよいものにして次世代に引き継ぎたいとの願いから生まれたボランティア団体。畑作、水路及びビオトープの生物環境保全や生物観察会、環境保護に関する講演会開催、小学校総合学習や教員研修会への支援等に取り組んでいる。