【横須賀美術館】田浦の谷戸の芸術家たち~4人のアート活動の今を伝える~3月3日まで

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【横須賀美術館】田浦の谷戸の芸術家たち~4人のアート活動の今を伝える~3月3日まで
〈Active matter〉と命名された薬王寺さんの土器作品

 田浦の谷戸に滞在して創作活動に励む4人のアーティストに焦点を当てた展覧会「YOKOSUKA ART VALLEY HIRAKU」が横須賀美術館(鴨居4の1)で始まった。異なるジャンルの4人の作品を紹介するとともに、この地で行われているユニークな定住の取り組みを紹介している。会期は3月3日(日)まで。

 自然豊かな田浦の谷戸に「HIRAKU」と名付けられた芸術村が開設されている。横須賀市がアートによるまちの再生をめざして2018年からアーティストを招聘し、作品制作に打ち込んでもらうとともに、地域住民との交流を通じて新しいコミュニティを創り出していくユニークな試みだ。近年よく耳にするアーティスト・イン・レジデンス(作家滞在型制作)の要素を取り入れたものだが、横須賀では3年程度の長期滞在を前提としており、各人の活動を通じてアートが地域に展開していくことを期待している。

 最初の居住者である陶芸家で土器作家の薬王寺太一さんは、同地に穴窯を自作して土器や陶器を創作。地域交流にも熱を注ぎ、地元の小中学生に陶芸や土器制作の体験機会を提供しているほか、土器の原料となる粘土が田浦の山で採取できることなどを伝えている。

 今回の展示では、3・6m四方の木枠の立体空間の中に、田浦の土を用いて焼成した球体状の土器739個を設置した独創的な大作を同館のスペースを活かして発表している。

 染色作家の山本愛子さん、漫画家で小説家の折原みとさん、人や動物の素描を得意とする水戸部春菜さんもそれぞれの作品を展示。アーティスト同士によるアイデアや技術の交換を感じさせるものや共同作業によるコラボレーション作品が飾られている。地域住民との交流や谷戸の自然も4人の作風や表現活動に大きな影響を与えており、「HIRAKU」の現在地を伝える展覧会となっている。

開催日

2024年3月3日(日)
まで

住所

神奈川県横須賀市横須賀美術館

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公開日:2024-01-20

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