「利用者の尊厳に寄り添って」ーー。在宅生活を支えるケアマネジャー・桑原百合子さん【介護相談センター ひとはな/横浜市瀬谷区)

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「利用者の尊厳に寄り添って」ーー。在宅生活を支えるケアマネジャー・桑原百合子さん【介護相談センター ひとはな/横浜市瀬谷区)

 介護や支援を必要とする人に合わせたケアプラン作成などを行う「ケアマネジャー」(介護支援専門員)。介護保険制度に欠かせない存在で、超高齢化社会のなかで益々その役割が重要になってきています。その一方、全国的になり手不足が叫ばれている一面も――。

 今回は「介護相談センター ひとはな」(横浜市瀬谷区)で主任ケアマネジャーとして働く、桑原百合子さんを取材。その業務内容から、ケアマネを志した理由、現場におけるやりがいなどをお聞きしました。

ケアプランを作成し、多職種チームで連携

仕事内容を説明する桑原さん

 桑原さんによると、ケアマネの主な業務は以下3点。

1.利用者の身体の状況や要望、困りごとを把握し、それらを解決できるケアプランの作成
2.介護保険の給付管理、認定に関わる一連の手続き代行
3.自治体や事業者、施設、医療機関など関係各所との連絡・調整

 これらを行うには介護保険に関わる法令や、地方自治体の条例に精通する必要があります。

また、「仕事内容は単なる介護業務の枠に収まりません」とも。

 利用者の状況に合わせて、生活保護申請の補助や障害制度の手続き、保険外の配食サービスの紹介などを行い、時には利用者とその家族の仲を取り持ったり、地域活動の参加を促すこともあるそうです。

ケアマネを志した理由

 2003年からケアマネ業務に携わる桑原さん。もとは福祉畑ではなく、事務営業職を務めていたそう。転機は、出身である新潟県に暮らしていた頃。助産師の友人から開設する介護療養型医療施設(現在の介護医療院の前身)に誘われました。

「誰かの役に立ちたい」「困っている人の力になりたい」

 乳児の時に父親と死別し、母親の苦労を見て育ち、多くの人に支えてもらった経験から、このような想いを胸に秘めていたという桑原さん。迷うことなく、介護業界に飛び込むことを決意しました。

 その後、職歴を重ねてケアマネに。社会福祉法人で居宅介護支援事業所の管理者を務めながら、特別養護老人ホームや在宅サービス、介護付き有料老人ホームなど様々な事業の開設・準備に携わる統括業務も同時に担いました。「ひとはな」には13年間勤務しています。

尊厳に寄り添い、大きな達成感も

定期訪問の様子。利用者の心身の近況から、身の回りのことまで話題は多岐にわたる

 前述のように、ケアマネの業務は幅広く、利用者や家族とも深く関わります。それだけに業務を遂行するには多大なエネルギーが必要とされますが、「人の尊厳に寄り添うことができる仕事」と桑原さん。「ケアマネジメントによって高齢者やその家族の生活が少しでも改善された時には大きなやりがいを感じます」と充実した表情で話します。

 また、「いかに良いチームを作っていくかという点も、ケアマネならではの醍醐味」だそう。利用者の暮らしを支えるには、医師や看護師、ヘルパーなど他職種の連携が必要不可欠。チームのメンバーと協力して業務に当たっています。

真摯な姿勢が、次代の介護人材を育てる

桑原さんの仕事ぶりを見て、自身もケアマネを志したというスタッフと

  「ケアマネとして働いていて良かった」。そう実感できる出来事も多いそう。

  • 終結したケースのご家族の娘さんから連絡があり、「介護業界に入りました。同じ仕事をしたいと強く想いました」と言われたこと
  • 以前に担当していた人の娘さんが、今はひとはなのケアマネとして働いていること。「一緒に在宅生活を支えてくれた。自分もそうなりたいと思った」。

 真摯な仕事の積み重ねが、周囲に影響を与え、新しい介護人材の誕生にもつながっています。

「ケアマネの仕事は魅力的だ」「やりがいがある」。

「そう思ってもらえるよう、我々現役世代はもっと社会に発信していかなければなりませんね」と気を引き締めます。

仲間とのきずなが原動力

風通しがよく、笑顔があふれる職場

 業務をこなす中で、大きな原動力となっているというのが、ひとはなのスタッフたちの存在です。

「ケアマネというと個人事業主と思っている方もいるのですが、上司や同僚など多くの人の支えと理解があって成り立っているんです」。

 「介護相談センターひとはな」で共に働く15人のケアマネや、後方支援や地域への情報発信を担う総務スタッフなど、周囲への感謝の気持ちは尽きません。「家族には話せない仕事の辛さや苦しさを聞いてもらったり。『ひとはな』は私にとって、家みたいな存在です」と少し照れたように話します。

後進育成に意欲。情報発信も

 ケアマネとして約20年、現場で動いている桑原さん。後進育成にも取り組み、「現場に身を置くことで、指導できることも多いです。業務による疲弊や燃え尽き症候群などで、中堅的な存在が離職に追い込まれないよう、しっかりサポートしていきたい」と語ります。

 また、「私たちケアマネが果たすべき社会的な役割は大きい」として、地域に向けた情報発信などにも意欲を見せています。

住所

神奈川県横浜市瀬谷区阿久和西3の3の4 神谷ビル1階

問い合わせ

介護相談センター ひとはな

電話

045-364-1084

045-364-1084

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公開日:2024-05-29

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