自然が豊かで美しい場所や人々が驚きや感動を覚えるような場所を「ワンダーランド」と表現することがあります。小田原市の南西部に位置する根府川(ねぶかわ)の豊かな自然の中にある一棟貸切の、本格ログハウスの宿泊施設「星ヶ山」は、今まさに「星のワンダーランド化計画」を進めている最中なんです!
【コンテンツ】
★本格ログハウスの宿泊施設「星ヶ山」とは…
★大人も子どもも、家族でワクワク「星」を探してみよう
★宮澤賢治の星めぐりの歌 のように…
★星のワンダーランド計画はまだはじまったばかり
★星ヶ山の春、夏、秋、冬
★PICKUP ストーリー「星ヶ山」ができるまで
本格ログハウスの宿泊施設「星ヶ山」とは…
箱根の温泉近くにある全室露天風呂付の一棟貸切の本格ログハウスの宿泊施設。清流、白糸川のせせらぎが流れる自然の中で「リラックスした特別な時間が過ごせる」と、広い年代層から愛されています。併設の「レストラン・ななつの星」では、手作りランチや季節を感じる本格スイーツも楽しめます。
宿泊プラン、予約は公式HPから http://www.hosigayama.com/
大人も子どもも、家族でワクワク 「星」を探してみよう
東京から電車で約50分。「海が見える駅」としても知られる根府川駅を降り、山の中腹へ向かうと緑の森に囲まれた「星ヶ山」に到着します(宿泊の方は、根府川駅からの送迎にも対応)。まるでジブリアニメや絵本の世界に飛び込んだようなログハウスに、胸が高まります。
敷地内に入ると、かわいい黄色い星のモニュメントが出迎えてくれます。実はこれが星のワンダーランド計画の目印!オーナーの内田昭光さん(83)に計画を聞きました。
手作りで大人もこどもと一緒に童心に帰る、そんな場所に
一体の森を囲まれた広い敷地内に、たくさん星のモニュメントがちりばめられ、星をたどっていくとさまざまなワクワクが登場します。
まず、星のウェルカムベンチ。記念写真を撮ってもよさそうです。さらに森の小径を進んでいくと、自然の中に手作りのすべり台や丸太のブランコが!ロープあそびもあって、川のせせらぎを聞きながら、「そーれ」「きゃ、きゃっ」とこどもたちのはしゃぐ声が聞こえてきそうです。顔をのぞかせて、カメラでパチリ!フォトスポットもあります。
実は、これら星のモニュメントをはじめ、すべり台やブランコ、川にかかるせせらぎのテラスもすべて内田さんの手作りだというから驚きです。友達の大工さんたちと時間をかけて少しずつ完成させたのだそう。
「だって、せっかく森の中に遊びに来たんだから、プラスチックの既製品ではつまらないでしょ」と内田さん。
星が山では、もともとログハウスの部屋ごとに「アンドロメダ」「カペラ」など星の名前を付けていますが、「改めてスタッフたちと自分たちの宿泊施設の魅力を考えた時に『星ヶ山』の『星』がキーワードになった」と言います。
宮澤賢治の星めぐりの歌 のように…
星のモニュメントを制作する中で、ふと内田さんの心に思い浮かんだのは童話作家・宮沢賢治の『星めぐりの歌』。かの『銀河鉄道の夜』にも登場するこの歌が持つ、夜の天空の幻想的なイメージが「星ヶ山では、天気の良い夜には満点の星空が見えます。ログハウスのベランダで、星空を見ながらゆったりとした時間が『星めぐりの歌』のイメージと重なった」と言います。
星めぐりの歌の歌詞 (宮澤賢治)
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
昔は当たり前だった自然を身近に感じることは、現代では難しくなっています。
「川で思いっきり遊んだり、カブトムシをとったり、一面の星空を見上げながらお風呂に入ったり、木の温もりの中でねむったり、そんな体験を、今のこどもたちにしてほしいんだよ」と内田さん。さらに「こどもだけでなく、もちろん大人も童心に帰って、楽しんでほしい」と続けます。
自家製アイスクリームでわくわく体験も企画
星ヶ山では、さらにこどもたちに楽しんでもらいたいと、新しい企画も次々生まれています。2024年の夏休み企画として「夏休みプランで宿泊のお子様へは、夕食時のサービスで自家製アイスクリームをお配りします」とのこと。
作りたてフレッシュなミルクアイスクリームは、こどもたちにも大人気。お好みでフランボワーズソースかチョコレートソースを選んでかけることができます。「アイスクリームってこうやってできるんだ」と知ることで、さらに美味しさもアップしますね。
星のワンダーランド計画はまだはじまったばかり
毎日のように、ワクワクが更新される星ヶ山の最新情報はこちら!
星ヶ山の春、夏、秋、冬
自然がいっぱいの星ヶ山。1年中楽しめることが、魅力です。
春、「おかめ桜」の名所としても知られる根府川地区。早咲きの桜で山をピンク色に染めます。
夏、白糸川の清流がきもちよい風を呼んできます。川遊びが最高にきもちいい季節です。
秋、実りの季節です。近隣には、原木しいたけの苑もあり、しいたけ狩りも楽しめます。
「きのこ苑 お山のたいしょう」https://www7b.biglobe.ne.jp/kinokoen/
冬、手作りのリースでクリスマスを楽しみます。
Pickup!story「星ヶ山」ができるまで
「星ヶ山」のオーナーの内田昭光さん(83)は、ミカン畑の広がる根府川で生まれ育ち、農業に携わってきましたが、1989年に神奈川県が農業環境整備事業に乗り出したことを受けて、農業体験などを主体とした「地域住民との交流施設」を2年かけて整備。1993年に認可を受けてスタートしたのが「星ヶ山」のはじまりです。
当時は農業体験などを主体としたグリーンツーリズム事業を主に、現在にもつながる離れのログハウスやお風呂のほかキャンプ場などを展開。「阪神淡路震災の直後だったということもあり、アウトドアブームの兆しもありましたね」と内田さん。
地域の食材を食べてもらい、ゆったりしてもらう場所、そんな意味合いもあったといいます。世の中の宿泊へのニーズが高まりを受けて、客室を8部屋に増やし、本格的な旅館営業に切り替え、露天風呂も整備。「森に囲まれた静かに自然と自分の時間を楽しめる場所」のとして、隠れ家的な人気を誇るようになりました。