茅ヶ崎市の特産品の1つ「えぼしわかめ」が収穫時期を迎えた。茅ヶ崎市漁業協同組合のわかめ養殖研究会に加盟する船宿・沖右ヱ門丸は「今年は水温と種の相性が良く、わかめの発育が上々で豊作が見込めそう」と笑顔で話す。
えぼしわかめが養殖されているえぼし岩周辺は、穏やかな波と深い水深が相模湾の豊富な栄養を吸収するのに適しており、良質な養殖場として知られている。
養殖は、11月上旬頃に施設の準備を開始し、12月上旬に約2〜3cmの種を巻きつけた約30mの養殖縄を浮き球と共に海に沈める。収穫時期は1月末から3月にかけての約2カ月のみ。早春のわかめは茎まで柔らかいため、傷めないよう手作業で収穫される。
多くの地域で乾燥や塩蔵で販売されるのに対し、同組合では「採れたてが一番おいしい」と、生わかめにこだわっている。収穫時期に限り、沖右ヱ門丸、一俊丸、ちがさき丸、渡船えぼし丸、まごうの丸の各船宿などで購入することができる。
2月3日「生わかめまつり」
収穫シーズン開始を迎え、恒例の「生わかめまつり」が2月3日(土)、茅ヶ崎漁港荷さばき所で開催される。午前9時開始で、売切れ次第終了。早い時には30分ほどで終了してしまう人気イベントだ。問い合わせは同組合【電話】0467・82・3025へ。