子ども向け人形劇の人形を「どこまで省略できるか」に挑戦した意欲作―。
人形劇団ひとみ座(神奈川県川崎市中原区)が、演出にチェコの国際人形劇フェスティバルでグランプリを受賞した人形劇屈指の演出家くすのき燕さん(人形芝居燕屋)を迎えるオリジナルパペットショー。子どもから大人まで楽しめるエンターテイメント作品でありながら、構造物を使ってどこまで人形として見られるかに挑戦した作品です。
8月21日(水)から25日(日)まで計7ステージが、県民共済みらいホール(JR桜木町徒歩3分)で開催されます。
- くすのき燕のプロフィール
NPO法人日本ウニマ副会長。人形劇俳優・演出家。エツコ・ワールドでは人形劇の上演、演出から海外劇団の日本公演の企画制作を務める。
現在は、人形芝居燕屋として、ひとり人形劇などで全国を巡演。一方、各地の人形劇団の演出を手掛ける。『シアタートライアングル』でチェコの国際人形劇フェスティバルマテジンカでグランプリを受賞。また、日本とポーランドの共同作品の演出をするなど、視覚的な作品は国内外の評価も高い。
ストーリー
メープル農場では動物たちが穏やかに暮らしていた。みんなそれなりに幸せだった。でも、それぞれに叶わぬ願いを持っていた。「美しくなりたい」「違う世界を見てみたい」…。そんな中、ひとつのウワサが流れる。「青い月に願えば、その願いはかなう」。果たして夢見る動物たちの運命は!?
企画主旨
児童が舞台芸術に触れることで期待されることのひとつは、表現教育・コミュニケーション能力の育成です。
「メープル農場のどうぶつたち」では、多様な個性を持つ登場動物たちの特徴や、そのコミュニケーションに焦点を当てた演出を採用することで、児童に生の舞台演劇の本当の魅力を提示していきます。また農場の動物たちが各々の欲望や願いと向き合いながら今生きていることの価値に気が付いていく様子を通して、ありのままの自分と向き合いながら、豊かに生きることの価値を伝えていきます。
稽古の様子
劇団ひとみ座 紹介
人形劇団ひとみ座は、創立76年目を迎える神奈川県川崎市の人形劇団。1948年の創立以来、幼稚園や保育園、小学校、中学校、公立文化施設、子ども劇場などでの公演など、全国の子どもたちを対象に公演活動を続けています。また、児童演劇や人形劇の各フェスティバルにも積極的に参加し、豊富で多様性に富んだ作品群を生かした主催公演も頻繁に行うなど、全国のみなさまに人形劇を観てもらうための活動を展開。アメリカ、アジア、ヨーロッパほかの海外での公演も大きな賞賛を得ています。
さらに、大人に向けた人形劇作品の公演も数多く行っています。シェイクスピア戯曲にも果敢に挑戦し、「リア王」「マクベス」「テンペスト」の『シェイクスピアシリーズ三部作』を発表してきました。
2023年3月には75周年記念プレ公演として「モモ」「どんぐりくらぶ」というお互いに関連しあった2作品を池袋のシアターグリーンの2会場を使って同時期に上演するという新しい挑戦に挑みました。今年の3月には75周年記念公演としてコロナ禍にあるとある劇団の劇中劇として人形劇を上演するという構造に演出された劇団員総出演の「花田少年史」を上演しました。
また、日生劇場プロデュースの人形劇公演に、2005年より出演や人形製作で継続的に参加するなど、人形劇の新しい表現に挑戦し続けています。多様性に富んだひとみ座の作品は、人形のデザインや動きによって、観客の想像力をかきたてます。人形劇にすることで、より作品がわかりやすく、より楽しく、より深く堪能できるように、総勢約50人の劇団員により活動を続けています。
チケット販売中。公演内容の詳細は下記の通り
【にんぎょうげき「メープル農場のどうぶつたち」】公演スケジュール
2024年8月21日(水) | 14時00分 | |
2024年8月22日(木) | 10時30分 | 14時00分 |
2024年8月23日(金) | 10時30分 | 14時00分 |
2024年8月24日(土) | 休演 | 休演 |
2024年8月25日(日) | 10時30分 | 14時00分 |
※開場は開演の30分前
【会場】
県民共済みらいホール 横浜市中区桜木町1-1-8-2県民共済プラザ1F(JR桜木町駅徒歩3分)
【キャスト】
篠崎亜紀 齋藤俊輔 森下勝史 田川陽香 佐藤綾奈 照屋七瀬 金子優子 深澤まりあ 齋藤実弥
【料金】
一般料金:大人2,800円 子ども2,200円(当日券は各500円増し)
※子ども料金は4歳~高校生まで
【チケット販売】6月27日(木)
■観劇ポータルサイト「GETTIIS」
https://www.gettiis.jp/event/detail/100119/v30399
■人形劇団ひとみ座 電044-777-2225(平日10時~18時)