歌舞伎俳優の12代目市川團十郎さんが亡くなって5年。ゆかりのあった市内本町の外郎(ういろう)博物館では團十郎さんの命日である2月3日に合わせて、舞台衣装を2月末まで公開している。
外郎売の口上が披露されて、今年でちょうど300年。代々市川家では「外郎売」を上演する際に小田原の外郎家を訪問し、上演の挨拶をする習わしがあるという。12代目團十郎さんと親交があった外郎家25代当主・外郎藤右衛門さん(55)は、「眼光が鋭く声が通る方。近くにいるだけで温かみを感じる人情の厚い方で、名役者なのに親近感を抱かせてくれました」と思い出を語った。
生前、12代目團十郎さんは「歌舞伎界や日本の伝統を若い人に知ってもらい、日本人としての誇りをもってほしい」と願っていたという。「團十郎さんの思いを、衣装展示を通じて伝えられたら」と外郎さんは話している。
博物館はういろう本店(本町1の13の7)の敷地内に併設、店員に声をかけると案内してもらえる。午前10時〜午後5時、無料で見学可能(水曜・第3木曜休)。問い合わせは同店【電話】0465・24・0560へ。
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開催日
2018年1月15日(月)~2018年2月28日(水)
水曜・第3木曜定休
問い合わせ
ういろう
公開日:2018-02-20