「小田原 大松園」は小田原で幅広い世代の人から愛されるやきとり・釜めしの名店「鳥ぎん」が、オープンした焼肉店。鳥ぎん同様に上質な食やサービスを提供するお店として早くも注目を集めている。
【目次】
■40年ぶり、再び小田原に
■人に対応する食空間
■ランチで至福を
■驚きの焼きスピード
■いざ実食‼︎
■まだまだ気になる品の数々
40年ぶり、再び小田原に
実は、小田原 大松園が小田原にお店を構えるのは40年ぶりのこと。1962年に最初の開店を迎えるも、連結していた鳥ぎん本店の改装に伴い、一度閉店した。その後伝統の味は新松田にお店を移して受け継がれてきた。そして2024年、再び小田原に。
- 伝統を引き継ぎながらも新しく生まれ変わったという小田原 大松園を記者が訪れ、実食してみた。
小田原駅東口から錦通りのメイン通りを真っ直ぐ進み、魚國商店を過ぎて右手に見えてくるのが小田原 大松園。既に同僚とランチを体験済みの記者は前回の美味しさが忘れられず、今回は1人焼肉ランチを堪能することを決め再訪した。
人に対応する食空間
ドアを開けるとまず、目に飛びこんでくるのが焼肉店には珍しいフルオープンキッチン。料理人が調理をするライブ感が食欲を一層引き立て料理への期待感をさらに高めてくれる。
店内はペンダントライトが放つ落ち着いた照明とモダンなデザインが心地よい雰囲気を演出。4つの座席タイプは、それぞれデザインが全く違うため、席ごとの違った雰囲気も味わうことができる。
- ひとり焼肉にはカウンター席
- 車椅子やベビーカー対応した円卓席
- 2名、4名、6名用の小ロッカー付きボックス席
- 会食や女子会など人目を気にせず楽しめる個室
友だちや家族、大人数での利用など、どんなシチュエーションでも気軽に訪れることができる貴重なお店だ。
バリアフリーにも対応
さらに、お店の配慮が感じられるのが、バリアフリー対応の設備が充実しているところ。入口にはスロープが設置され、車椅子やベビーカーでもスムーズに入店できるようになっているほか、トイレが広く、ベビーカーごと入れる。オムツ替えシート、着替え台(大人まで対応)も完備しているので着替えたい時に使用できるのはうれしい。
また、クロークもあるので、衣服や荷物を預けることで焼肉の匂いが付く心配がない。
ランチで至福を
「お好きな席をどうぞ」と店員から声をかけられ、選んだのはグレイを基調とした2名用のボックス席。ロッカーに荷物を入れると座席周りがスッキリして、快適に食事ができるのは嬉しいポイント。
小田原大松園のランチは約10種類の焼肉セットのほか、お肉とクッパや冷麺などが付いたセットも選ぶことができて、メニューによってわかめスープやキムチ、ナムル、サラダなどが付いてくる。お店によってはドリンクがセットメニューに含まれず別料金だが、小田原 大松園は黒ウーロン茶が付いているので追加費用はかからない。
前回、MIXランチ(牛赤身、牛カルビ、レバー)を楽しんだ記者は、特に印象に残った1番人気の大松園カルビランチセットを注文。
お腹をすかした記者のテーブルに届いたのは見事なサシが入った大松園カルビ。厚切りの肉にもみダレが絡められている。小田原 大松園のもみダレは創業時からのレシピで添加物が使われていないのが特徴。60年以上経った今でも美味しいと受け継がれているそうだ。
驚きの焼きスピード
さっそくお肉を焼き始めると、驚くのはその焼きスピードの早さ。熱伝導率の高い鋳物網を使っているため、片面をひっくり返すまでわずか30秒〜40秒。ジュージューと焼ける音とともに、立ち上がる香ばしい香りに一気に食欲がそそられる。
焼き加減を見守る時間も楽しみの一つだが、焼ける時間が早い分、焼き過ぎには注意が必要だ。また、強力なダクトが煙をぐんぐん吸い込むので、匂いも気にならずに食事が楽しめる。
いざ実食‼︎
焼けたお肉は柔らかくて噛むたびに肉の旨味が広がりとても美味しい。さすが1番人気。しっかりともみダレで味付けがされているので、タレをつけずにそのままでも美味しいが、店員さんからおすすめされた創業時からの伝統のタレと辛口タレを混ぜ合わせて食べるのも味わいの変化が楽しめる。
さらに、キムチのシャキシャキ感、ナムルの優しい味わい、わかめスープのあっさりとした風味、サラダの大根の新鮮さもランチを豊かにしてくれる。
まだまだ気になる品の数々
美味しい料理と心地良い店員のサービスに十分な満足感を得られたランチとなったが、まだまだ気になる品が盛りだくさん。味噌ダレをブレンドした「レバー」や新商品の「自家製ローストビーフ冷麺」など、次は仕事帰りのひと息でお酒とともに頂きたい。