都内から車で約1時間30分、横浜からだと約1時間。神奈川県・山北町は丹沢湖のほとりに佇む、オレンジ屋根の三角屋根がかわいらしい喫茶店「喫茶 憩(いこい)」に到着です。
1978年の創業から46年。これまで数多くのキャンパーやハイカーたちが訪れたカフェレストランですが、このほど閉店が決まり、店舗付き住宅物件として販売(価格 2,700 万円 )しています。リタイヤを控えるオーナーの石田さん夫妻が築いてきた店舗の歴史を垣間見ながら、記者が物件をレポートします。 ※この記事は2024年8月19日現在の情報です。
土地205坪・駐車場6台以上で広々
土地は205坪とさすが丹沢の物件です。西丹沢エリアで移住を検討している人は、「土地は広く、駐車場も2、3台のスペースは欲しい」との条件で探す人が多いといいます。
- 6台以上停められる駐車場スペースもしっかり確保。店舗付きということでも、安心してお客様に駐車場案内ができます。
お店は「県道76号(山北藤野線)」沿いにあり、はす向かいに「丹沢湖」があります。思わず「かわいい~!」。店内から丹沢湖に目を向けると、親子と思われる野生のお猿さんの姿が。暑さをしのいで爽やかな青色の丹沢湖畔の景色を楽しんでいる様子でした。
店内家具もすべて「お譲りします」
店内に一歩入ると、そこは居心地のよい、レトロな喫茶空間が広がります。入って正面のカウンターと厨房スペースの景色は、なんとも絵になります。随所にこだわりが感じられる味わい深い店内です。
ヴィンテージもののコーヒー缶も絵になる雰囲気を醸します。46年経過しているとは思えない清潔さがあります。
格子模様の高い天井も印象的。夜はまた温もりのあるライトが灯る、まるでペンションのようになるのでしょう。
- 「椅子やテーブル、コーヒー機械など。店内にあるものは全て喜んでお譲りします」と石田さん。
初代の店「喫茶 いこい」は、かつてお店の目と鼻の先にある「永歳橋/えいさいばし」(現在「かながわの橋100選」)手前にあり、親しまれてきました。丹沢湖ができる前からこの地で道行く人のまさに「憩」のお店として愛され、歴史を刻んできました。丹沢湖の誕生に伴い、現在の場所に。
サイクリストたちの“聖地”にもなる?
「雨漏りもせず約50年、丈夫なお店。できれば、このままの雰囲気で受け継いでくださる人と出会えたら嬉しいですね」と石田さん。
- カフェ、雑貨、レストラン、キャンプなどのアウトドア用品販売店など、アウトドアスポットが多い丹沢地域ならではのニーズに合った店舗経営も良さそうです。
- 丹沢湖では毎年カヌーイベントも開催。ご当地グルメを開発し、丹沢湖の名物・サイクリストの聖地的スポットに…!なんて構想を考えても良いかも。
窓際の席でランチをいただきました。人気メニューはスパゲッティミートソースならぬ「スパゲッティカレーソース」です。
隠し味にコーヒーミルクが入れられた、優しくてまろやかなルー。ご馳走さまでした。
風通しの良い家
続いて住宅のご紹介です。玄関右手の扉からは、自宅と厨房の行き来ができます。取材当日は、猛暑日でしたが、こちらのお宅は、左右に部屋があるので、窓を開ければ風がスーッと通ります。
押し入れ収納がたっぷりあるので、どのお部屋もすっきりまとまります。
居心地の良い、開放的な和室。お昼寝したら最高に気持ちよさそう…です。
美しい欄間
今となっては珍しい日本の伝統建築様式の欄間。お部屋の雰囲気をぐっと引き締めます。
選り取り見取りの間取りなので、ファミリー住まいにぴったりです。親戚や友人が大勢訪ねて来ても、ゆとりがあるお宅です。2階には、キッチンと畳の部屋があります。ちなみにキッチンは1階にもあります。
自然を望む
窓から望むのは、まるで額縁の中の絵画のような景色。丹沢の四季の移ろいを感じられそうです。ベランダはひさしがあるので、日よけにはなります。丹沢湖や山々に囲まれた所であることを実感できるスペースです。
「見学はお気軽に。ぜひ現地をご覧ください」
店舗、住宅ともにリノベーションをして自分たちらしく住み直すのもOKです。しかし、愛されてきた素敵な店舗をできるだけ受け継いでくれる方を探しています。「ぜひ気軽に見学ご連絡ください」と不動産会社「相和技建有限会社」(神奈川県足柄上郡山北町山北1854-5)の佐藤和寛さん。地域を熟知した佐藤さんが案内してくださいます。
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