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【連載・第2回】そば処江戸久~開高健が愛した老舗町蕎麦屋~【ハンサム判治の勝手に茅ヶ崎グルメガイド!】

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【連載・第2回】そば処江戸久~開高健が愛した老舗町蕎麦屋~【ハンサム判治の勝手に茅ヶ崎グルメガイド!】

アニメNARUTOの主題歌とかを手がけるプロの音楽家であり、プロの食いしん坊でもあるワシ、ハンサム判治が茅ヶ崎の大好きなお店を紹介する勝手に茅ヶ崎グルメガイド第2弾!
横濱屋と肉そばへの愛を語ったこの第1回目がお陰様で大好評らしい。
読んでくれたみんな、ありがとー!

肉そば四天王とは?

その前回の最後に触れた「肉そば御三家から四天王へ?」というお題。
その答えは横濱屋から独立して実家の自動車屋さんの敷地内にオープンさせた「中華 山田自動車」が加わったってことなんよね。

中華 山田自動車

マジで実家の自動車屋さんの敷地内に町中華の店舗を新たに建築した驚きの展開(笑)
正統継承の肉そばが食えるお店が3店から4店に増えたことがこの上なく嬉しい。
横濱屋の定休日である月曜火曜を営業してくれる中華 山田自動車に感謝。
これで週7で肉そばが食えるってことだでね(笑)

中華 山田自動車の肉そば

正統継承者による完璧な肉そば!
北斗神拳とか陸奥圓明流みたいだ(笑)

そんな訳でハンサム判治の勝手に茅ヶ崎グルメガイド第2回目スタート!

愛知の食文化は独特

ラチエン通りにある江戸久というお蕎麦屋さんが大好きだ。
毎週のようにランチで通っとる。

でも実は蕎麦の旨さを知ったのは30歳ぐらい。
それまでは完全にうどん派だった。
故郷の豊橋は愛知だけにうどん文化なんよ。

結構な昔の話だがタモリさんか誰かの番組で東海道線の駅そばのツユの色の濃さを西に進むにつれてどう変化していくかって企画があって、東京から始まり静岡までは順調にツユの色が薄くなっていった。

ところが愛知県に入った瞬間、別の世界線に入った。
静岡までは駅そばの看板が「そば、うどん」の順番で蕎麦がメインだったのに、愛知県に入った途端に「きしめん、うどん、そば」に。
しかもツユの色は静岡より濃く戻った。
でも色が濃いと言ってもしょっぱい訳じゃない。
愛知はたまり醤油とみりんが盛んだで色は濃いけど甘くて旨いんよ。

そして愛知を過ぎると、まるで愛知県がなかったかのように色は順調に薄くなり、きしめんの表記も消えた。
愛知はやはりクセが強い(笑)

うどんと言えば香川県が有名だが、実は愛知の豊橋はかつてうどん消費量が日本一だったこともあるらしい。
そう言えば街中至る所に立ち食いうどん屋があり、愛知では冷たいうどんは何故か「ころ」と呼ばれて今でも庶民に親しまれとる。

愛知では冷たいうどんのことを「ころ」と言う

豊橋には豊橋カレーうどんなるご当地グルメがあるが、ワシが上京してから町おこしのために生み出されたものだで実は馴染みがない。
旨いことは旨いが、豊橋のうどんと言えば「ころ」か「にかけ」なんよ。

蕎麦より断然うどん派だった

そんなうどん文化圏に生まれ育ったもんで、蕎麦よりも断然うどん派だった。
上京した30年前にびっくりしたのが、東京にはうどん屋がほとんどなく、蕎麦屋がたくさんあることだった。
今じゃ讃岐うどんブームでチェーン店のうどん屋がそこら中にあるが、当時はうどん推しのお店は少なかった。

しかも都会の蕎麦屋はたいがい高級。
腹一杯になるのに数千円かかるお店に二十歳そこそこの売れとらんバンドマンが気軽に行ける訳もなかった。
だで上京してからはラーメンにハマった。

蕎麦への目覚め

ハンサム兄弟

蕎麦の旨さを知ったのはハンサム兄弟というバンドの全国ツアーで長野にいった時。
バンドの先輩の実家が善光寺蕎麦の老舗でツアーで行くたびに寄ってご馳走してもらっとったんよね。
そのお蕎麦屋さんで食わせてもらった”せいちゃんスペシャル”って蕎麦に感動して蕎麦が好きになった。

左からハンサム判治、そばcafe.tamazeeの店主セイジくん、ハンサム兄弟のドラマーKZM

その先輩は鎌倉の常盤で「そばcafe.tamazee」という長野県産蕎麦粉を使った絶品の十割蕎麦専門店をやっとるから是非行ってみてほしい!
写真は右からそばcafe.tamazeeの店主セイジくんとハンサム兄弟のドラマーKZM。

前置きなげー!(笑)
そろそろ本題の江戸久への愛を語らせてもらう!

文豪、開高健が愛した老舗の町蕎麦

茅ヶ崎に移住を決めて土地を買ってから茅ヶ崎のゆかりの人物を調べまくった。
加山雄三さんやサザンオールスターズの桑田さんは移住前から知っとったけど、芥川賞作家でオーパ!とかで有名な開高健氏も茅ヶ崎に住んどったことを知った。
しかも買った土地のご近所さんだったもんで一気に親近感が湧いて電子書籍で改めて読み直したりもした。

江戸久の店内には開高健の写真などが飾られている

その流れで開高健氏が愛したお蕎麦屋さんが茅ヶ崎にあると知り、速攻行った。
それがラチエン通りにある「江戸久」。

開高健氏お気に入りの席でご満悦!

江戸久の前で記念写真

店構えも老舗らしく重厚だし、かのグルメで有名な文豪開高健氏が愛した蕎麦屋ってことはいくらするんだ?って不安もあったが、入店してメニュー見てびっくり。

あれ?全然高くない!いやむしろ安いぞ!

丼セットの丼はフルサイズ!

3年前と比べて今は物価高もあって多少の値上がりもしたけど、それでもカツ丼とか天丼セットが1500円前後で食えるって最高に幸せ!

しかもミニ丼じゃない。フルサイズ丼!
お蕎麦の増量も50円単位で出来るもんでワシでも腹一杯!

お蕎麦屋さんってもちろんお蕎麦が重要なのは間違いないんけど、丼も重要じゃん。
カツ丼、天丼は大満足だし、カレー丼がまた旨い!

なんで蕎麦屋のカレーってこんなに美味いんだ?
マジで100点満点な蕎麦屋カレー!

で、肝心のお蕎麦だけど、これがまた丁度いい!
ちゃんとお蕎麦の香りもして歯触りもよくて旨い!
蕎麦ってまさにこれだよねってお蕎麦!

江戸久だけはあったかいお蕎麦がいい!

江戸久はとにかく出汁が旨いんよ!
蕎麦ってやっぱ冷たい蕎麦食うのが通って言われとるじゃん?
確かに冷たいお蕎麦の方が蕎麦の歯触りとか腰、香りも楽しめる。
当然ワシも普段は100%冷たいお蕎麦派だ。

でも江戸久だけは違う。

真夏でも冷房が効いとる日はあったかいお蕎麦を選んじゃうぐらい江戸久のあったかいお蕎麦が好き。
江戸久はツユの旨さ日本一だと思っとる。
ざる蕎麦の冷たいツユももちろんバッチシなんけど、じんわり沁みる温かい出汁がマジで最高。
丼セットのわかめ蕎麦に揚げ玉を入れて食うのが好き。

カミさんがよく頼むおかめとじもじんわり!

鴨南蛮は鴨の旨みも加わって最強の出汁が味わえる。

ワシの定番はかつ丼とあったかいわかめ蕎麦のセット。

そしてカレー蕎麦もついつい注文しちゃう。
揚げ餅との相性も抜群!

カレーつけそばなんてハイカラなメニューもある。

贅を極めたい日はカレーカツ丼セット!

なんだ、ワシ、カレーの写真ばっか紹介しとるけどカレー好き食いしん坊なのか?(笑)

実際は江戸久ではカツ丼セットが一番頻度が高い。

ここでもやはり出汁の旨さが効いとるんよな。
お蕎麦と一緒に食うカツ丼としてマジでパーフェクト!
ワシのスマホのカメラロールからカツ丼セットの写真や動画が無数に見つかった(笑)

真夏なのにあったかいお蕎麦だけ推してもアレなんで、冷たいお蕎麦のおすすめも一つ!

冷やしたぬき!

冷たいお蕎麦に冷たいツユをかけて食べるぶっかけ蕎麦なんけど、暑すぎる日にはこれ最高!
わかめとか山菜とかも乗っとるもんで冷たい出汁にコクが加わってこれまたど旨いんよね。
最近のカミさんはこればっか!

江戸久はもはや実家!?

江戸久は味はもちろんだけど店員のお姉様方がまた素敵なんよね。
故郷の親戚のおばちゃん達に会って話するような懐かしい感覚に毎回ほっこりする。
もはやほぼ帰っとらん実家より実家なんかも(笑)

だって移住してから3年連続で正月は茅ヶ崎のワシん家に豊橋から両親、東京から妹家族が集まって新年会やっとるんだでね。
もはや茅ヶ崎ハンサムベースが判治家の実家状態(笑)
それぐらい茅ヶ崎ってのはいい街ってことなんよな。

江戸久の楽曲をデジタルリリースするって店員さんに伝えたらみんな喜んでくれた。
社長も厨房からわざわざ出てきてくれて嬉しかった。
デジタルリリースの意味が伝わったかどうかは若い店員さん次第だけど(笑)

もしかしたらランチで食いに行った回数は江戸久が一番かも。
ほぼ毎週行っとるってことは年間で40〜50回、2年半だで100回以上は通っとるってことだでね。
やっぱ実家や(笑)

全然お蕎麦屋さんらしい楽曲じゃないけど、ワシの江戸久愛をこれでもかってぐらい詰め込んでみた。

Apple MusicやSpotifyでも聴けるし、インスタのリールやストーリーでも使えるよ。
YouTubeにはワシ的、江戸久ベスト映像でプロモーションビデオ風に仕上げてみたんで是非!

この動画を見た人は「ドドド江戸ドドド江戸久」のメロデューが頭にこびりついちゃうと思うけど(笑)

そんな訳で脱線しまくりだったけどワシの実家的存在「江戸久」への愛を存分に語らせてもらった!
好きなお店の曲を作り、愛を語らせてもらえるってマジで幸せだのん。

ほんじゃーまた次回をお楽しみに!

ハンサム判治プロフィール

茅ヶ崎在住の絶叫詩人、音楽プロデューサー。
ハンサム兄弟/デブパレード/HANZI BAND/ゴリラ人間ズのボーカル、ウクレレ大使。
「NARUTO」「CR天才バカボン」等のアニソン、「グリコカフェオーレ」「ロッテWAVE(松井秀喜)」「JR東日本」等のCMソング、プレステ「ギタドラ」のゲーム音楽などを手がける。

NHK Eテレアニメ「オトッペ」のCDを自ら経営するハンサムレコーズからリリースするなど子どもの音楽教育にも深く関わる。

2021年茅ヶ崎移住を機に地域密着型レーベル「湘南レコーズ」を設立し湘南地域から世界に通用するアーティストを排出するプロジェクトをスタート。

6歳児から69歳までの地元アーティストや茅ヶ崎支援学校の生徒と卒業生もプロデュースし歌手デビューに導く。

現在も音楽プロデュース業と並行して、絶叫アシッドジャズバンド「ゴリラ人間ズ」を中心に自らの音楽活動も精力的に展開している。

2025年1月26日開催の「湘南ウクレレフェス」と、2024年11月23日開催の「ワンオーシャンフェス」という2つのフェスの主催者として茅ヶ崎をもっともっと音楽の街として盛り上げるために奮闘中!

ハンサム判治Instagram
ハンサムレコーズ公式サイト

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住所

神奈川県茅ヶ崎市東海岸北5丁目10−42

公開日:2024-11-14

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