規格外の果物や野菜をアイスクリームに加工して販売するブランド「n!ce cream(ナイスクリーム)」がこのほど、地元農家のキウイを使った新作を発表、程よい酸味でミルクの味わいが引き立つ商品が出来上がった。
これは小田原市に移住した20代女性2人による取り組みで、同ブランドを立ち上げた岸はつみさん(24)が「はれやか農園」(小田原市)の槇紗加さん(26)から規格外品を購入し、千葉県の牧場に委託して製造した。
中学生の頃からボランティアに熱心だったという岸さん。規格外の作物が大量廃棄される一方、子ども食堂では食材が不足する現状を目の当たりにし、「この矛盾をなんとかしたい」と1年ほど前から『廃棄を減らして、美味しいを増やす』をコンセプトに活動を始めた。これまでレモンやトウモロコシなど、多様な農作物をアイスクリームにしてきた。
「普段なら畑に捨ててしまうものを買ってくれるのでありがたい」と槇さん。同様の声が他の農家からも届き、岸さんは「いいサイクルが作れている気がする」と手応えを感じる。今後は小田原市のふるさと納税返礼品指定を目指すという。
商品は同ブランドのオンラインショップで販売中(売切れ次第終了)。