かりがね台自治会には、多摩区西生田4丁目の一部と5丁目、南生田1丁目の一部に住む約650世帯が加入する。加入率の低下に頭を抱える町内会・自治会が少なくない中、同自治会では住民の約8割が会員となっており、地域の結びつきが強い。
この辺りは60年ほど前に開発された分譲住宅が多く、ちょうど代替わりの時期を迎えている。山口洋子会長は「他の地域から転入してくる若い世帯も増えているが、自治会に加入してくれている」と話す。自治会側もチラシを配布したり班長が声がけをしたりと、積極的に新旧住民の交流を図っているのだという。
夏の納涼大会、近隣にある杉山社例大祭の2大行事のほか、大運動会や子ども会のクリスマス会、防災訓練など、地域イベントも盛んだ。各種催しには、「地元を活性化させたい」と結成されたボランティア「井戸端の会」が携わり、地域を盛り上げる。ごみ収集所にある金網型の鉄製ごみ箱は頑丈でほとんどごみの散乱がなく環境美化にも余念がない。2017年度には「防災まちづくり推進地区」に選定され、市と協働して防災に関する取り組みに注力している。
集会所をリニューアル
会議やサークル活動など、自治会員の憩いの場として重要な役割を果たしてきた自治会集会所が築50年で老朽化が目立ってきたことから、耐震化のための改修工事を実施。昨年末に竣工し、また一つ地域活動に安心が加わった。
地域で暮らす人たちが今後も自治会活動を継続しやすいよう、昨年5月に認可地縁団体の法人格を取得。不動産の権利関係を明確化させた。山口会長は、「何か困ったことがあれば、自治会内の担当部署がすぐ対応するので言ってほしい」と話している。