記念誌『はるひ野町内会のあゆみ』完成
2024年、創設20周年を迎えた麻生区の「はるひ野町内会」が制作を進めてきた記念誌『はるひ野町内会のあゆみ』が、このほど完成した。同町内会の杉本秀治会長は「町内会の方が記念誌を手に取って、中身をご覧になった時に、自分がどこかで何かに参加していると感じるはず。また、このまちの知らなかったことを知るきっかけにもなる」と期待を込める。
人口約7600人、2800世帯が居住する麻生区はるひ野地区は、川崎市北部最西端に位置する黒川地区の土地開発により誕生したまちだ。
はるひ野町内会は小田急多摩線はるひ野駅が開業する2カ月前の2004年10月、黒川町内会から分離独立し、16班約90世帯で発足。はるひ野1丁目から5丁目までを区域とし、現在は約2000世帯が加入している。
「顔の見えるまちづくり」を掲げ、年間を通じて数多くの行事を実施。中でも毎年夏に開かれる「はるひ野夏フェス」は3千人の入場者数を誇る大規模なイベントとして知られる。「楽しくなければ町内会ではない」が同町内会のモットーだ。
会員有志が制作
20周年を控えた昨年、同町内会では記念事業を計画。3つの大きな事業を柱に据え、15人の会員有志が中心となって企画を練ってきた。記念誌事業はその一つで、有志のうちの6人が主だって取り組み、企画立案から取材、編集など1年をかけて制作を進めてきた。
同町内会では、14年に10周年記念誌を発刊した経緯がある。当時は地区の成り立ちや土地造成の様子を年表や写真で振り返る内容が色濃いものであったが、今回は現在の町内会の取り組みの紹介などを中心に構成した。
記念誌は3月末に完成。A4判カラー24頁刷りで、地域のイベントや行事、年表、里山や緑を支える活動、町内会に関わる人たちからのメッセージ、運営組織と各部会の紹介、20周年記念事業の様子、会員アンケートの結果などが収録されている。4月上旬に、同町内会内へ全戸配布された。杉本会長は「将来の町内会を担う人たちが、過去にどのようなことがあったのかがわかるよう、言葉ではなく紙やデータで記録を残していくことは大切なこと。会員有志が足を使って情報を集め、協力し合って制作してくれた」と思いを述べた。
記念誌は麻生区役所地域振興課で閲覧することができる。