小田原城やお堀端を散策したら、ちょっと足をのばして海へ行ってみよう!
今回は、小田原名物のかまぼこ屋さんが軒を連ねる「かまぼこ通り」を通り、地元でも知る人ぞ知る穴場の浜辺をご紹介します。
宮前町の小田原宿なりわい交流館を出発
出発地点はこちら、国道1号線沿いの「宮前町」。小田原城の城下町、現在の本町や栄町、浜町などには、こうした旧町名を記した石碑が100か所以上に建てられています。今でも地元では、旧町名で地域を呼ぶことが少なくありません。
宮前町の石碑の目の前には、歴史を感じさせる建物が。こちらは1932(昭和7)年に建てられた、旧網問屋を再整備したもの。小田原宿なりわい交流館として、観光案内所やお休み処になっています。
小田原明治のころからかまぼこ屋さんが軒を連ねている「小田原かまぼこ通り」。小田原宿なりわい交流館から、海側に一本入ったところにあります。
潮の匂いを感じながら、ぶらぶら歩いていると、小田原蒲鉾の鱗吉(うろこき)さんのお店の前に、鮮やかなマンホールを発見。
ちょっと歩いて行くと・・・籠清さんのお店の前に、またまた発見。
戦国時代からの姉妹都市!?3都市でマンホール蓋を交換・設置は全国初
このマンホールは、小田原市と姉妹都市の東京都八王子市、埼玉県寄居町が交換したもの。この3都市は戦国時代、北条氏政と兄弟の氏照、氏邦の居城があったことから、交流を深めています。
氏政といえば、NHK大河ドラマ「真田丸」で高嶋政伸さんが好演されていましたね!姉妹都市でマンホール蓋の交換・設置するのは、全国で初めてのことです。
さらにその先、鰹節の老舗「籠常」さんの前にも。
カラーデザインマンホールは全部で3種類。小田原、八王子、寄居のそれぞれの街の特色が盛り込まれています。
小田原(鱗吉さん前)は、川や海、小田原城、箱根連山、富士山と東海道五十三次をモチーフにしています。
八王子(籠清さん前)は、八王子の伝統的な人形芝居『車人形』が描かれています。
寄居(籠常さん前)は、町の鳥や自然の「キジ、カタクリ、ヤマザクラ」がカラフルに。
鱗吉さんから籠常さんまでは、約150メートル。おやおや、猫がひなたぼっこしていますね。
のんびりとした雰囲気の小田原かまぼこ通り。古い建物の商家と民家が並んでいます。
小田原名物のかまぼこや練り物を食べながら、3都市のオリジナルカラーマンホールを見つけて歩いてみるのも面白いですね。
かまぼこ屋さんの軒先には、江戸時代に箱根越えで必需品だった小田原提灯も。童謡「おさるの籠や」にも出てきますね。
夕方、辺りが暗くなってくると・・・ 小田原提灯の街灯が燈り、宿場町の風情を感じさせてくれます。
お神輿の倉庫から、海へ向かう
旧町名ごとにお神輿がある小田原。毎年5月4日、5日に行われる松原神社の例大祭では、本社神輿を入れて29の神輿が小田原駅前を練り歩きます。こちらは魚がしの神輿。倉庫がガラス張りになっているので、かまぼこ通りからも見ることができます。
魚がしのお神輿の倉庫を海の方へ曲がると、石垣が見えてきます。
そして、緑が生い茂る中にトンネルが・・・。
トンネルの上は、西湘バイパスです。
トンネルをくぐると・・・
海だー!!しかも、誰もいない!
遠くに湘南のビーチが見えますが、ここはまるで別世界の海。天気が良い日は房総半島や伊豆半島まで臨めちゃいます。岩場に腰かけて、小田原名物をいただくのも良いですね。