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映画『アイツ等ノ会食ヲ、銀河は待っている』公開@ジャック&ベティ(横浜市中区)【5月31日から】

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映画『アイツ等ノ会食ヲ、銀河は待っている』公開@ジャック&ベティ(横浜市中区)【5月31日から】
作品の舞台となった「若葉町ウォーフ」と鈴木監督

 中区若葉町で働いていたアマチュア監督が、若葉町で映画を撮影し、その映画が若葉町のミニシアターで上映される――そんなライブ感あふれる自主製作映画『アイツ等ノ会食ヲ、銀河は待っている』が5月31日(土)から1週間、老舗ミニシアターのシネマ・ジャック&ベティで公開される。

 監督を務めたのは、ジャック&ベティで2015年から今年3月まで働き、自身の監督作「パンク」が自主映画のコンペティション「PFFアワード2020」に入選した経歴を持つ鈴木順也さん(藤沢市在住/36)。古巣での念願の上映に「作品の力と10年かけて作ったコネですね」と笑う。

 製作のきっかけは2019年の年末、ある女性から日記を見せてもらったこと。自己表現に対する思いや苦悩が、私的な文章で切々と綴られていた。「初見で読んですぐに、次の作品の構想が浮かんだ」

 作品の中心となる舞台は、民間のアートセンター「若葉町ウォーフ」。主人公の「脚本」が、「映画を作る者たち」と出会い、集った「会食場」でそれぞれのプライドやこだわり、情熱が錯綜する。演じるキャストは、鈴木さんが上映イベントなどで出会ったまだ世に出ていない俳優や芸人たちだ。「めちゃくちゃ現実とリンクした内容になった」と話す。

2022年に一度完成し、渋谷の映画館を借りてキャストやスタッフの前で試写会をした。「映画館で見て初めて、こんなひどい映画を作ってしまったと気づいて。号泣しちゃったんです」と述懐する。そこから大本を変えて追加撮影などを実施。”伝えること”を念頭に、頭の中にある完成形に向かって作り替えた。「何かあると信じてついてきてくれたキャストやスタッフに感謝です」。さらに2年かけて2024年10月26日に完成した。試写の反応もよく、手ごたえを感じたという。

 中学3年から映像を撮影し続けてきて、初めて94分の長編を作った。「撮影を通して、若葉町の面白さにも気づけた。集大成みたいな作品なので、多くの人に見てほしい」と話した。

開催日

2025年5月31日(土)~2025年6月6日(金)

住所

神奈川県横浜市横浜市中区若葉町3丁目51

ジャック&ベティ

公開日:2025-05-22

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