二宮の約100カ所を紹介
二宮町を拠点に活動するNPO法人だぁれ(橋本由恵代表)がこのほど、子どもたちとその家族が町の魅力を発見し活用できる「にのみやこどもまんなかマップ」を作成した。マップは町内の幼稚園、保育園、小学校、中学校の子ども全員に配布されている。
同マップは、子育て世代からの「子どもを連れて行ける場所をすぐに見つけられる何かがあればいいのに」という声をきっかけに、5月から同法人の子育てをしている5人で制作を開始した。
ウェブサイトやSNSで情報を募り、メンバーや知人の口コミを頼りに、実際に現地へ足を運び調査。水遊びやボール遊びができる公園や、子連れでもゆっくりと過ごせる飲食店、猫との癒しの写真スポットなど、町内の約100カ所を紹介している。「高架下が涼しい」や「高台で景色がよし」など地元民だからこそ知る一言情報もある。
同マップはA2サイズで5500部発行。同町の小中学生に配布されるほか、子育てサロンなどの施設でも配られている。メンバーの杉山みかるさんは「このマップを持って二宮町を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。
「あったらいいな」の声
同団体は昨年5月に空き家を再生した「だれんち」を二宮町二宮にオープン。今年1月には「多世代交流と自己実現による町づくり事業」として、NPO法人化し活動している。
マップには制作するなかで集まった「こんなのあったらいいな」という声も記載。雨の日でも遊べる場所や、親子でランチしやすい所、中高生が集える場所などのほか、スケボーパーク、防音スタジオなど多くの要望が寄せられた。
橋本さんは「こんなのあったらいいなという声が、より良い町づくりのきっかけになれたらうれしい。夏休みの良い時間の過ごし方に使ってもらえれば」と話した。