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【入場無料】かながわ平和祈念館「神奈川から紡ぐ平和への願い展」開催 慰霊堂本堂も期間限定公開@横浜市港南区 

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【入場無料】かながわ平和祈念館「神奈川から紡ぐ平和への願い展」開催 慰霊堂本堂も期間限定公開@横浜市港南区 
普段は内部が公開されていない本堂(右)と軍服など大型の展示

戦争の記憶を次世代へ 初の展示会

 上大岡駅から徒歩で約10分のかながわ平和祈念館では8月14日から20日(水)まで、戦争について学べる展示会「神奈川から紡ぐ平和への願い展」を開催する。これは戦後80年の節目に合わせ、神奈川県と(一財)神奈川県遺族会が共催する特別企画で、両者の共催で同館を使用して展示会を開催するの初めてのこと。テーマは「戦争を知らないあなたに今、知ってもらいたい」。若い世代にも戦争のことについて知って欲しいという思いが込められている。

 同館は戦後50年に当たる1995年に、戦争体験を風化させずに次の世代へ伝えることを目的に開設。これまで県遺族会が管理・運営を行ってきた。祈念館を過ぎて、坂を上ると「神奈川県戦没者慰霊堂」があり、戦没者及び戦災死者約5万8千人の名簿が納められている。

 今回の企画は1階の展示ホールに加えて、普段は会議室として貸し出している部屋を開放。同館にある未展示の遺品に加え、川崎市平和館(川崎市中原区)や昭和館(東京都千代田区)から集めた原爆が投下された時の被爆者の様子を伝える絵画など、多くの資料が展示される。

「AI語り部システム」被爆者の話を聞ける

 また、今年3月に公表された「AI語り部システム」を通して被爆者の話を聞くこともできる。「AI語り部」は事前に収録した約130個の回答から、質問に適した映像をAIが選択して放映。本人がその場にいなくても質疑応答をすることができる。同館では長崎で被爆した市内在住の西岡洋さんの話を聞くことができる。さらに、期間中は普段は入れない慰霊堂の本堂が開放される(15日の午後3時から午後4時30時までと16日から20日の午前9時から午後4時30分が見学可)。

 展示会の開催に際して県遺族会の森本浩吉会長は「ぜひ若い人に来て欲しい。今も戦争が起きている国と同じように、日本も80年前まで激しい戦争があったことを思い返して欲しい」と話した。

 時間は午前9時から午後4時30分まで。入場無料。15日は追悼行事が行われるため、一部展示に制限あり。

テーマ別に分けられている遺品

開催日

2025年8月14日(木)~2025年8月20日(水)
午前9時から午後4時30分まで
*期間中、慰霊堂本堂の見学可能時間
・15日    午後3時から午後4時30時まで
・16日~20日 午前9時から午後4時30分まで

住所

神奈川県横浜市港南区大久保1-8-10  かながわ平和祈念館

問い合わせ

神奈川県・一般財団法人神奈川県遺族会

公開日:2025-08-15

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