戦後80年を迎え、開成町戦没者遺族会(遠藤成雄会長・85=写真)は毎年終戦日の8月15日(金)に行う「つどい」の中で、高校生を招いたパネルディスカッションを町民センターで開催する。
戦没者の顕彰と慰霊に関する事業、戦没者遺族の相互扶助、生活相談等を行う遺族会。足柄上地区にも各市町に遺族会がある。その中で、開成町戦没者遺族会は毎年、8月15日には町内慰霊碑で執り行う追悼式のほか、多くの地域住民に戦争の悲惨さと平和の尊さを訴える「つどい」を開催している。
戦後、程なく誕生した旧酒田村と吉田島村の遺族会が合併して、2008年に同遺族会は誕生した。以来、「つどい」のほか、戦争体験者による講演会、朗読会、後世の世代に伝え残すために、戦争体験談を書籍やDVDにして記録保存するなど、さまざまな取り組みを行ってきた。
100人を超えていた会員も現在は46人。戦後80年を迎え、今年の「つどい」では足柄高校2年生も参加し、世代間を超えたパネルディスカッションを行う。「国民の9割近くが戦争を知らない世代になりました。過去の過ちを忘れないためにも我々の活動は大切」と遠藤会長は話す。
時間は午後1時半から。演奏や短編映画上映も予定される。遠藤会長は「予約不要なので、多くの来場をお待ちしています」と話した。