
ルミボブさんと展示されているイラストの一部
「どこかいいお店知りませんか?」「ここのお店美味しいですよ」
茅ヶ崎駅南口の雄三通り沿いにあるコーヒーバー『FLOWER COFFEE/BREW BAR』からは、そんなやりとりが毎日聞こえてくる。
店舗の壁には、通りの店を中心に描かれたポップなイラストが約30枚飾られており、来た人来た人にそのイラストを見せながらおすすめの店を紹介しているのだ。
イラストを描いたのは、茅ヶ崎育ちのキャラクターアーティストrumi_bob(ルミボブ)さん。保育士を目指し大学に通う学生だ。
もともと絵を描くことが好きで、家族や友人の誕生日などに感謝を込めてイラストを贈っていた。その絵を見た母と姉に「才能を生かしたほうがいい」と背中を押され、約1年前から本格的に描きはじめた。茅ヶ崎の街・店・人が大好きだといい、描くのも「好きなモノやヒト」。紙とペンを持ってふらりと出かけ、海やカフェなどお気に入りの場所で描いている。
「テーマはルミボブの観光案内所です」。そう話すのはコーヒーバーの平尾智一オーナー(38)。もともと、日常を豊かに彩るものを自らの感性で紹介するイベントを不定期に開催しており、今回の展示はそこから派生した“遊び”。「ルミボブの絵は無垢で、すっと心に入ってくる魅力がある。その絵の持つ力で茅ヶ崎の魅力を広く紹介できれば」と話している。
ルミボブ企画展は6月26日(火)まで。