三浦半島を中心に、人気のパン屋の味くらべが楽しめる「よこすかパンまつり」が5月25日(土)・26日(日)、汐入町のヴェルニー公園で開かれる。横須賀市観光協会の主催。時間は両日、午前11時から午後3時。素材や製法にこだわる総勢17店の中から、チェックしておきたい逸品をピックアップした。
ペレット窯で焼き上げ
野比海岸を見下ろす高台に昨年末、オープンした「ピケマルシェ365日」(野比3の26の35)。横須賀産小麦を使ったパンを環境配慮のペレット窯で丁寧に焼き上げている。表面のカリッと芳ばしい香りが特長で、横須賀野菜をふんだんに使ったフォカッチャが人気。店舗兼パン工房は障がい者雇用の場(就労継続支援B型)であり、11人のパン職人が活躍している。
「引き算」のシンプルさ
昨春、製造拠点を横浜から横須賀に移した「アデリーKONALABO」(追浜町2の15のA)。ハードパンの世界に魅せられ、自家製酵母と小麦粉+塩のシンプルな製法に行き着いた。全粒100%や米粉パン・豆乳パンなど卵・乳製品不使用の商品を中心に、最小限の素材でリッチな食べ応え。通常は注文販売とマルシェへの出店が中心。
溶岩窯でふっくら
津久井浜にある「ブロートバウム」(津久井2の3の10)のこだわりは、溶岩石でできた窯。蓄熱性に優れ、一般的なオーブンに比べ5〜10倍の遠赤外線で焼き上げるため、水分を逃がさずふっくらとした仕上がりになる。一押しは豆乳もっちりフランスパン。豆乳クリームチーズを練り込み外はカリッ、中はもちもちの食感。
無添加パンのツナサンド
三浦のまぐろ問屋「三崎恵水産」特製のコンフィを挟んだツナサンドを出品するのは、パン教室や手づくりマーケットを主宰する「土間カフェ」(三浦市金田2425)。卵・乳製品不使用、国産小麦と天然酵母でつくるシンプルで飽きのこないパンが人気を呼んでいる。新商品のカジキサンドも販売する。
餡と生クリームの競演
藤沢にある老舗店「長後製パン」(藤沢市高倉877)は、藤沢観光名産品指定の生クリーム入あんぱんを引っ提げて登場する。パン生地に湘南藤沢小麦を配合し、卵と牛乳を贅沢に練りこんだ甘めでしっとりしたブリオッシュを使用。ほかにもずんだやコーヒーなど、計7種類の餡が楽しめる。