5月14日(火)から8月31日(土)まで、相模原市中央区淵野辺にある麻布大学いのちの博物館で、「3Dプリントレプリカに触れる-フォトグラメトリーの世界-」企画展示が行われています。
フォトグラメトリー技術の利用
これまでにも3Dの展示をしましたが、今回はその次の段階として、国立科学博物館の森健人さんが進めている”フォトグラメトリー”という技術を使って作成した3Dプリントのレプリカ模型を紹介します。
通常の展示に加えて、ハンズオンコーナーに代表的な草食獣や肉食獣の頭骨と下顎骨の組み合わせを展示して、動物によってアゴの動きがどう違うかを、手で触れて体験することができます。これは大きな本物の標本ではできないことです。また本で読んだり映像を見たり、しても出来ないことです。
動物の体のつくりがいかにうまくできているかを学べる企画展示となっています。土曜日には学生サークルの「ミュゼット」が解説をしてくれるなど、夏休みの自由課題にも役立ちそうです。
館内には他にも色々なコーナーが満載
- 「博物館へのいざないコーナー」では、館内の展示全体をご案内します。入口すぐのケースには、全体の展示を代表する展示物があります。
- 「獣医学コーナー」では、多様な獣医学研究の中から、家畜の品種改良の例としてイノシシとブタ、オオカミとイヌの比較をしています。
- 「動物に学ぶコーナー」では、動物の大きさと形から生命の神秘について学べます。
- 「生命・環境科学部コーナー」では、人の環境について学んでいる学部を象徴する分析機器などを紹介しています。
- 「歴史コーナー」では、1890年東京獣医講習所としてスタートした、麻布大学の歴史が紹介されています。歴史的な遺品なども紹介されており、麻布大学125年の歴史が学べます。
- 「ハンズオンコーナー~骨に触ってみよう~」では、動物の体を理解するために、骨に直接さわり、観察することができます。このコーナーでは、ゾウの顎の骨などが展示されており、骨格標本を見ながら、バラバラの骨がどこの部分のものか、それらがどうつながっているのかを体験できます。※原則土曜限定のコーナーです