平安末期の初代河村秀高公から続く河村氏の菩提寺、宝生山般若院(武内卓伸住職、山北町岸)で大晦日に除夜の鐘がつける。12月31日(火)午後11時から元日午前1時頃まで除夜の鐘の会が豚汁を振る舞う。除夜の鐘は1年の迷いを取り除く鐘。同山では鐘つきを一般に開放している。
本尊は町文化財指定の文殊菩薩坐像。境内の梵鐘は戦中に供出され1960(昭和35)年に再興。梵鐘音響学の権威、青木一郎博士が設計し、京都の梵鐘師・岩澤徹誠が鋳造。台座は城郭の石垣に見られる亀甲積み(石工・内藤明)。境内は県指定のヒキガエル集合地でもある。宗派不問。
問い合わせは般若院(山北町岸1640)【電話】75・0118へ。